退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

映画『寄生獣』をテレビで鑑賞しました

4月24日に日本テレビで放送されていた映画『寄生獣』(2014年、監督:山崎貴)を見ました。岩明均のコミックを2部構成で実写映画化したうちの第1部です。今週末に公開された第2部『寄生獣 完結編』のプロモーション番組だと思われます。

寄生獣 Blu-ray 豪華版

寄生獣 Blu-ray 豪華版

今回はテレビ放送のために編集された「特別編」なので、映画館で上映された作品とは別モノかもしれません。実際観た人によれば「映画館でみたときは10倍おもしろかった」とのこと。以下、あくまでも「特別編」の感想を書いていきます。

寄生獣」ならぬ「規制獣」だった

番組の冒頭で「本作は一部衝撃的な映像を含んでいます。ご了承ください」と警告が表示されたので、「おっ、これは期待できるかも」と思いましたが、実際に放送されたのはカットだらけでした。

オリジナルと比べたわけではありませんが、戦闘シーンなどはカットされすぎで画面で起こったことがわからないほど……。そんなに規制したいなら放送しなければいいのにとすら思った次第。これじゃ「規制獣」だよ。

ゴールデンタイムの規制がきびしいのなら、深夜枠でもいいのでもう少しちゃんとした映像を見せてほしいものです。深夜でもどうせ録画して見るから構いません。

平野綾が神だったことを再確認した

実写化で気になっていたのはミギーの声を誰が演じるかでしたが、本作では阿部サダヲが演じています。実写版では、ミギーがユーモアに富んで陽気なキャラクターとして演出されているのこともあり、阿部が起用されたのでしょうが、ちょっと違うかなという印象が拭えません。軽すぎるんですね。

これを見るとアニメ版の平野綾が神に思えます。最近のブログにミギーを演じたときの書いていました。なるほどと関心しました。なかなか深いです。

ameblo.jp

実写版の円盤では、平野綾が吹替をした音声トラックを収録して特典にすることをマジで提案します。

東出昌大の「棒」が初めて役に立った

私のなかでは、東出昌大は「棒」です。長身ということもありますが、演技が棒ということです。ファンの人ごめんなさい。

今年の大河ドラマ『 花燃ゆ」で久坂玄瑞を演じています。幕末学園ドラマのような作品ですが、若手のなかに混じっても完全に棒だし、ベテランと絡むときは見ていてツライほど。

だがしかし、今回のパラサイト役では、その平板な演技が見事に奏効している。不自然な笑顔を浮かべながら、謎の「棒」のセリフを吐くあたりはなかなかいい味を出しています。これが計算された演技ならば大したものなのだが、おそらくは偶然の産物でしょう。

彼は、今後キャリアを経てどんな変化をしていくのか楽しみな俳優ではあるが、その前に演技をなんとかしなくては……。剣道三段とのことなので、これを活かして時代劇でハードな殺陣を見てみたいものです。

まとめ

二部構成の映画は、第1部を見た人の一部だけが第2部に足を運ぶので興行的には公開前に既に勝負がついているといわれます。そういう意味では関係者にはキビシイでしょう。

第2部の公開を控えてプロモーションする必要があるのでしょうが、こんな編集ではむしろ逆効果ではないかと心配してしまいました。クリエーターもさぞ不本意だったでしょう。

私は映画はなるべく映画館で見たいなと思っているので、今回の作品も映画館ではもっと面白いだろうな想像できます。しかし映画を見慣れていない人にとっては、今回のテレビ向けの編集で映画館に集客できるかは疑問。テレビならではプロモーションの手法が他にあるのかもしれません。

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