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退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

アニメ「シドニアの騎士」(第1期)を見ました

春アニメの目玉「シドニアの騎士 第九惑星戦役」(第2期)の放送が始まった。これに先立ち、2014年春にTBS系で放送されたテレビアニメ「シドニアの騎士」(全12話)を一気に見た。いままで見逃していたのは我が身の不覚。

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このアニメは弐瓶勉のコミックが原作のSFラブコメ大作。時代は太陽系が奇居子(ガウナ)と呼ばれる謎の生命体によって破壊されてから1000年後の未来。人類の一部は複数の巨大宇宙船「播種船」で地球を脱出し、奇居子から逃れつつ、植民可能な惑星を探し宇宙を彷徨っている。そのなかの一隻「シドニア」が物語の舞台。

謎の宇宙生命体から地球を守るために戦う話はよくあるが、すでに太陽系すら破壊されているというのはアニメでは珍しく、ハードSFの波動を感じる。そうした世界観をポリゴン・ピクチュアズの高品質な映像がしっかりと支えている良作。とくに重力の表現がすばらしい。

SFとして面白いと思ったのは、食糧問題を解決するために人類を光合成できるように遺伝子レベルで改造するという設定。ラブコメ的には光合成がセックスのメタファになっているのだろうが、二酸化炭素はどうするのだろうとか、現在でも人工光合成で環境問題を解決できないものかなど、いろいろを考えてしまう。

またシドニア船員の個人装備である安全帯の発想もユニーク。現在の電柱などに登る作業員が装着するものと同じ原理。シドニアが急加速する場合などに建造物にフックをかけて身体が飛ばされるのを防ぐために用いられる。

作中でも奇居子を回避するために急加速したときに人間がゴミのように飛ばされて甚大な被害が出る場面があり、作画上の見どころにひとつになっている。遠い未来なのに命綱が安全帯のような原始的なのがおもしろい。

この他にも情報過多ではと思われるほど設定が山盛りのSFアニメで、ファンの心を掴む工夫がたくさん盛り込まれいる。今年3月に今回見た1期のダイジェスト版の『劇場版 シドニアの騎士』が劇場公開されたが、テレビアニメが未見だったのでスルーしてしまった。これほど面白いなら、音響に定評のあるこの作品をぜひ劇場で見ておきたかった。残念。


『劇場版 シドニアの騎士』本予告 Knights of Sidonia The Movie Main PV ...

今月から春アニメが始まったが、もはや全作品を事前にチェックする余裕はないので、世間で話題となった作品を後追いで見ることも珍しくない。それが歳をとるということなのだろう。第2期はリアルタイムで見るけどね。
RIOBOT 継衛 (アニメ化記念カラー)