退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『機動戦士Zガンダム』が懐かしかった話

今週、TOKYO MXで放送されたアニメ『機動戦士Zガンダム』の第1話「黒いガンダム」を懐かしく観ました。この作品は1985年から1986年まで全50話が放送された「ガンダムシリーズ」のテレビアニメで、『機動戦士ガンダム』(ファーストガンダム)から7年後の世界が舞台です。ガンダムシリーズのなかでは、一番好きな作品です。

TOKYO MXでは、昨年から今年1月にかけてファーストガンダムが再放送されていました。続いて『Zガンダム』を放送してほしいなと思っていました。しかし2月28日機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル』の公開を記念して、『機動戦士ガンダム』『機動戦士Zガンダム』から「シャア・アズナブル」の活躍する放送回を選んで放送する企画が始まりました。今回の放送もプロモーションの一環です。

この第1話「黒いガンダム」は、第2話「旅立ち」と合わせて物語の導入部として出色のエピソードです。冒頭の3機のリック・ディアスでコロニー「グリーンオアシス」を強行偵察するシーンは、ファーストガンダムの冒頭シーンを彷彿させるにくい演出。さらに主人公カミーユ・ビダンをはじめ登場人物を紹介しつつ、一年戦争から7年後という時代背景や勢力図を描写していく流れがとてもよくできています。

それでもファーストガンダム連邦軍ジオン公国軍との戦いを描くという比較的単純な図式だったのに対し、『Zガンダム』では、エゥーゴティターンズの戦いに、地中連邦軍、ジオンの残党・アクシズなどが絡み複雑なパワーバランスになっているのでわかりにくい。子どもは完全に置いてきぼりでしょうから、大きなお友だちのアニメです。

さてプロモーションの主眼であるシャアは、クワトロ・バジーナ大尉という名前で、冒頭から強行偵察の指揮するリック・ディアスパイロットとして登場します。この段階では、クワトロバジーナがシャアであることは明らかになっていませんが、モビルスーツのカラーリングが赤なので、観客にはいやでもわかります。
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その後、このアニメにはアムロ・レイも登場し、カミーユとシャアとともにモビルスーツで戦うシーンも用意されています。今回の再放送でも放送されると思いますので、しばらく楽しめそうです。できれば、プロモーション企画のあとは『機動戦士Zガンダム』を全話放送してほしいものです。お願いします。

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