退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「Tribute to STUDIO GHIBLI 宝塚娘役がうたうスタジオジブリのうた」をあらためて聞いてみた

タイトル通り宝塚歌劇団の娘役がジブリアニメの歌を歌う企画盤です。各組から2名ずつ計10名の娘役が参加しています。宝塚のCDのなかでとくに好きな一枚です。

Tribute to STUDIO GHIBLI 宝塚娘役がうたうスタジオジブリのうた

Tribute to STUDIO GHIBLI 宝塚娘役がうたうスタジオジブリのうた

  • アーティスト:宝塚歌劇団
  • 出版社/メーカー: SMD
  • 発売日: 2010/03/24
  • メディア: CD

公演ではソロで歌う機会の少ない彼女たちが、各人の持ち味を活かしたCDを残しているのは貴重です。各人に合った楽曲を選曲をした人はグッドジョブと言いたい。

まず、このアルバムを聞いて思い出すのは、当時の宙組が充実していたことです。ここでも百千糸と七瀬りりこの2名の歌姫が参加して、それぞれ「テルーの唄」「もののけ姫」を披露しています。歌唱力が抜群だった2名が同時期に同じ組に在籍したいたのは驚きです。

それに加えて組自体も、大和悠河大空祐飛がトップスターを務めた時期には、二番手に蘭寿とむ、三番手に北翔海莉という豪華な布陣で、宙組だけタレントを集めてずるいと思わせたものでした。

また先月、『エリザベート -愛と死の輪舞-』の東京公演千秋楽をもって卒業した桜一花にも注目したいです。今回聞きなおしたのは、桜一花さんの退団がきっかけです。「いてぃか」と勝手に呼んでいた小柄な生徒さんでした。管理職コースかと思いきやまさかの退団。ここでは「風の谷のナウシカ」を歌っています。安田成美よりずっといいですね(笑)。

このCDは2010年に発売されたアルバムなので、比較的在団期間が短いとされる娘役の多くはすでに卒業しています。いまも現役なのは琴音和葉、透水さらさ、音花ゆりの3名でしょうか。みなさんの幸せを祈るばかりです。

出演者と演目は下記を参照ください。

余談ですがこのCDを発売当時に聞いて、この企画はディズニーの歌でも成立するだろうと思ったのですが、案の定、後日ディズニーのカバー・アルバムも発売されました。「ああ、やっぱりね」と思ったものです。

TAKARAZUKA plays Disney

TAKARAZUKA plays Disney

  • アーティスト:V.A.
  • 出版社/メーカー: WALT DISNEY RECORDS
  • 発売日: 2012/11/28
  • メディア: CD