退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』(2012) / 男女逆転は斬新だが露出は少なめ

Huluで『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』(2012年、監督:金子文紀)を観る。よしながふみのコミック『大奥』の実写化であり、TBSで放映されたテレビ時代劇『大奥〜誕生[有功・家光篇]』の続編でもある。

舞台は男女が立場が逆転した江戸時代の大奥。女将軍・徳川綱吉菅野美穂)の治世である。男女逆転というSF時代劇の発想は斬新で意表をつかれるが、これは映画よりも原作の手柄であろう。

主演の堺雅人は大奥で成り上がろうとする公家出身の右衛門佐を演じ、ヒロインの綱吉役を菅野美穂が演じている。鑑賞中はずっと菅野を追っていたので主役かと思ってみていたが、DVDのジャケットを見ると堺が主演のようだ。

映画ではこのふたりの愛が描かれる。堺と菅野はこの映画で共演をきっかけに交際し、2013年春に結婚した。この映画が記憶に残るとすれば、この大物たちの二人を結びつけた作品だという事実であろう。

映画としては無難な仕上がりというか、期待以上でも以下でもなかったが、菅野美穂を愛でる映画としては貴重。惜しむらくは、せっかく菅野が肉食系の綱吉を演じているのだから、もっと性的描写を強めてほしかった。せいぜいラスト近くで右衛門佐と結ばれるシーンで、背中と足を遠くから映す程度の露出しかなのは大いに不満。

それにしても最近の女優はとんと脱がなくなった。少し前ならば本作のような映画なら絶対に脱いでいただろう。往年の名取裕子やかたせ梨乃などを見習ってほしい。まあそういう時代でもないということか。


映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』予告編 - YouTube