退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『日本のいちばん長い日』(1967) / 高橋悦史がかっこいい

新文芸坐の《8・15 終戦の日によせて 反戦・社会派映画特集》で、映画『日本のいちばん長い日』(1967年、岡本喜八監督)を見る。大宅壮一名義の同名ノンフィクションを映画化。脚本は橋本忍。白黒映画。

御前会議で日本の降伏を決定してから、8月15日正午に玉音放送が流れるまでの24時間を描く。大日本帝国の葬式とも言える日本のターニングポイントである。

好きな映画の一本。終戦の日の周辺に都内のどこかで上映されている。新文芸坐ではここ数年、毎年上映されている気がする。スケジュールさえあえば毎年見に行くので、ほとんど内容を覚えている作品だ。

長いアバンタイトルが特徴的。いちばん好きなシーンは、敗戦が決まった後、高橋悦史が演じる陸軍の高級将校が陸軍省の中庭で、軍服のボタンを外しポケットに手を入れ、「すべてが終わった」と機密書類が焼却されるなかを歩いてまわるシーンだ。ジェームズ・コバーンを彷彿させる立ち振いがかっこいい。

他にも見どころの多い映画なので、ぜひ一度映画館で見てほしい。白黒映画はやはり映画館に限る。というが、今回の上映では映像が上下に揺れていたり上映状態は必ずしもよくなかった。そろそろDCPにしてデジタル上映でもいいのかもしれない。