退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】『キカイダー讃歌』 / キカイダー生誕25周年記念

少し前にニコ生で見た特撮テレビ番組『キカイダー 01』に触発されて、『キカイダー讃歌』(1997年刊)なる本を読んでみました。この本はキカイダー生誕25周年を記念して作られたもので、「キカイダー 01」と「人造人間キカイダー」でそれぞれ主役を演じた池田駿介イチロー)と伴大介(ジロー)の共著になっています。

キカイダー讃歌 (CULT BOOKS)

キカイダー讃歌 (CULT BOOKS)

帯には、原作者・石ノ森章太郎の「キカイダーは一番思い入れの強いヒーローです」というキャッチコピーがあり、巻頭に描き下ろしのイラストも寄せています。当時、出演者やスタッフの多くが存命だったので、石ノ森章太郎先生をはじめ、プロディーサー、脚本家など関係者のインタビューが載っていてなかなか貴重です。

この本の一番の読みどころは、主演の池田さん、伴さんがそれぞれの主演作をレーザーディスク(LD)ですべて見てコメントする企画です。そうして残された膨大な録音テープから原稿をまとめたようですが、オーディオ・コメンタリーとして世に出せなかったものかといまでも残念に思います。

内容は、ある女優は撮影でビキニを拒否したとか、タイアップで地方ロケに出たが食事が粗末だったなど、とりとめのないものですが当時の雰囲気を伝えていて興味深い。写真もいくつか載っています。なかには、ビジンダーの人間態を演じた志穂美悦子に、千葉真一がアクションを指導しているシーンもあり、うれしくなりました。

さて、あれから15年以上たったいま、石ノ森章太郎先生も池田駿介さんも帰らぬ人となり、昭和はどんどん遠くなるばかりです。しかし、子どものころ心を踊らせてテレビで見たヒーローたちは、いまもおっさんたちの胸のなかで生きている。この本のページをめくりながら、そんなことを思いました。

現在、リメイクされた映画『キカイダー REBOOT』が公開されていますが、おっさんたちの熱い心を満足させてくれるのでしょうか。予告編を見る限りやや心配になります。そうしているうちに上映館がますます減ってきて、劇場で見るなら今週、来週ぐらいが限界のようです。さてどうしたものか。

【関連記事】

f:id:goldensnail:20140609044939j:plain
f:id:goldensnail:20140609044953j:plain