MacユーザーになってからAirPlay対応のスピーカーに食指が動いてます。週末、次の記事にも触発されて量販店に足を伸ばしました。
探しているのは、AirPlay対応のスピーカー。とくに女性ボーカルに向いていること、そしてラジオや語学教材を小音量で再生しても音がしっかりしている製品です。
BoseとSONYの大中小
上の記事にもありましたが、ワイヤレススピーカーの市場ではBoseとSONYが競合してます。SONYが後発でBOSEを狙いうちしている感があります。そして奇しくも両社とも大中小の3種類のラインナップを揃えているので、下表にまとめます。
サイズ | Bose | SONY |
---|---|---|
大 | SoundTouch 30 | SRS-X9 |
中 | SoundTouch 20 | SRS-X7 |
大 | SoundTouch Portable | SRS-X5 |
大中小のちがい
サイズのちがいは別にして、大中小の各モデルの機能の違いを見ていきましょう。まずBoseのSoundTouchシリーズは基本的な機能は変わりはありませんが、「小」のPorableはバッテリー駆動が可能です。「小」と「中」が同じプライスタグを付けているのは面白いです。
次にSONYですが、ちょっとややこしいです。まず「中」と「小」はバッテリー駆動が可能ということを押さえておきましょう。
そして「小」のSRS-X5は、BluetoothのみでWi-Fi を搭載していないのでAirPlayには対応してません。このモデルは選外ですね。次に「中」のSRS-X7は、Bluetooth に加えて、Wi-Fiを搭載しているのでAirPlayにも対応しており、インターネットラジオも聞けます。両方とも必要なのかという疑問はありますが、部屋の外に持ち出すことも想定しているのでしょう。
さらに、「大」のSRS-X9は全部入りです。BluetoothとWi-Fiに加えて、PCとUSB接続してDACとしても機能します。この場合はワイアレスではないので設置場所が限られそうです。
試聴してみて
ひととり試聴してみて感じたのは、「大きいのは正義」という物理の法則に裏打ちされた厳然たる事実です。やはり大きいモデルは余裕があります。しかし今回は機能や予算から、やや価格帯が違いますが「中」同士を比較してみます。
BOSEと言うと、小さい筐体の製品でも低音がガンガン出るイメージがありますが、今回はそれは感じませんでした。中域がしっかりしていて大人の味付けになっています。
むしろSONYのほうが、低音重視にセッティングされている印象を受けました。スマホのアプリを使ってイコライザーで音質を調整できるようですが、予想とは逆だったのでちょっと意外でした。
またBoseのモデルにある大型の6つのプリセットボタンは便利そうでした。お気に入りのラジオ局を割り当てることができれば、ラジオ好きとしてはうれしいのですが……。
インターネットラジオは何が聞けるのか
よくわからなかったのはインターネットラジオです。SONYのWi-Fi搭載モデルはアプリを使うとradiko.jpを聴取できるようですが、Boseは何を聞けるかさっぱりわかりません。おそらくvTunerベースだと思われます。radiko.jpを利用できて、プリセットボタンひとつでTBSラジオを聞けるとよいのですが、ちょっと無理みたいです。日本はどこまでガラパゴスなのか暗い気分になります。BOSEがradiko.jpに対応してくれるとうれしいのですが、グローバル企業にとっては過度な期待というものかもしれません。
展示はムズカシイね
昔のCDをベースにしていたオーディオ機器から、現代のネットワーク環境を基盤にした時代になり、オーディオ機器の展示は難しくなりました。以前は様々なジャンルのCDを揃えて、ユーザーに聞いてもらえばよかったのですが、ネットワーク時代のオーディオ機器ではそうはいきません。
Bluetooh機器ならばユーザーのスマホとペアリングしてもらって試聴してもらうこともできますが、今回のBOSE製品のようにWi-Fiのみの機器ではそれもできません。
Boseの展示ブースでは、外部入力からの音源ですが、大中小の3種類のモデルをずらり並べてグループ化し、どれかの製品のプリセットボタンを押すと、その製品から音がでるというしくみでした。3つのモデルの音質の違いが簡単にわかるという優れた展示。さすがBoseです。
さらにスマホにインストールする専用アプリも操作性に影響が与えますが、量販店ではなかなか試す環境がありません。各社のショールームに行くしかないのかもしれませんが、それほど高価な買い物なのかと言われれば微妙なところです。
もう少し情報収集をしたほうがよさそうです。それじゃねー。