退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

震災から3年、身の回りに見る3つの震災の影

本日で東日本大震災からが3年経ちました。テレビなどで、復興した実感がないと不満を漏らす被災者からの声が連日報じられています。、しかし、ここ東京では震災の影はほとんど見ることがなくなりました。

とは言うものの、身の回りに何かないかとさがしてみると、これは震災の影響ではないかと思われることがありましたので、3つほど挙げてみます。

電気料金値上げ

毎月、東京電力からの明細を見ると電気料金が高いことを実感します。震災の大きな影です。

3年経ってもいまだに原発は1基も稼働しておらず、化石燃料を大量に輸入して電力需要を賄う状況が続いています。もちろん電気料金の上昇には円安や天然ガスの価格変動などの影響もあるでしょうが、震災が契機になったことは否めません。

原発再稼働の是非は別にして、早く国家レベルのエネルギー計画を策定して現状を打破してほしいと願うばかりです。

NHK語学テキストの紙質がちがう

いま使ってるテキストの紙質がちがうことに震災の影を感じます。

発災後、NHK語学テキストで使っていた紙の供給が滞り、2011年6月号あたりからいつもと違ったツルツルした紙質になりました。鉛筆ののりがイマイチだし、感触も悪い。

もちろん今は元に戻ってますが、現在、2011年4月から9月に放送された「まいにちドイツ語」を再放送していて、昔のテキストを使って受講しているからです。ツルツルした紙を触ると震災のことを思い出します。

余談ですが、スキットは「ゾフィーのドイツ語教室」という、魔女っ子が魔女講習会に行くためにドイツ語を学ぶというちょっと面白い設定です。

地下鉄の車内が暗い

地下鉄の車両はいまだに蛍光灯を間引きしていて、暗い車内に震災の影を感じます。座席の上に蛍光灯が設置されているので、座る場所によって明るい席と暗い席があります。

座れるときは、なるべく明るい席に座るようにしてますが、暗い席だと読書するのも疲れるレベル。そんなときはスマホですね。バックライトがあるので暗いところでも平気です。

蛍光灯が間引かれた場所の近くの広告は暗くて冴えません。広告主はクレームつけてもいいじゃないかと。広告料は場所によって差があるのかしらん。暗い場所の広告は明らかに不利。

おわりに

被災した方々と比べれば本当に些細なことですが、自分の身の回りで「震災の影」をさがしてみました。「そんなちっさなことでガタガタいうな」と言われるかもしれません。返す言葉もございません。震災から3年という日に何を考えたか記録してみました。

http://www.flickr.com/photos/44124466908@N01/10388137434
photo by Steve Rhodes