退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

アニメ『機動戦艦ナデシコ』を観ました ~何もかも懐かしい~

アニメ『機動戦艦ナデシコ』(全26話)を完走しました。1996年10月にテレビ東京で放送開始されたSFロボットアニメで、佐藤竜雄監督の代表作。何もかも懐かしいの一言ですが、いま観ても色褪せないのは次の2つでしょうか。

機動戦艦ナデシコBlu-ray BOX

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ひとつめは70年代ロボットアニメの要素をテンコ盛りにした劇中劇「ゲキ・ガンガー3」。ただの劇中劇にとどまらずメインストーリーに強烈の絡んでくる存在感は、とてもユニークです。主題歌も往年の堀江美都子の歌唱を彷彿とさせて楽しい。

もうひとつは、ナデシコでオペレータを担当するホシノ・ルリ(声:南央美)が抑揚のない声で発する「バカばっか」というセリフ。劇中、彼女は試験管ベビーだったことが明らかになりますが、その背景をおさえて聞く「バカばっか」は一味ちがいます。当時、ルリルリという愛称で人気を博しましたが、いまでも十分に通用するキャラクターでしょう。

このアニメは古代火星文明という大風呂敷を広げたまま終ってしまいます。この設定で1年、あと2クール続けていろいろな伏線を回収してほしかったですね。もったいない。まあ続編が映画化されたから成功だったのかもしれませんが……。

鑑賞後、「ゲキ・ガンガー3」の歌を聞きたくなって、『機動戦艦ナデシコ 明日の艦長はキミだ!』というCDを借りてきました。こちらもいい感じです。「みんなで聞こう!」

機動戦艦ナデシコ~明日の艦長はキミだ!