退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『燃えよドラゴン』(1973)

近くのシネコンで「名作シネマコレクション」という企画で上映されていた「燃えよドラゴン」(1973年、ロバート・クローズ)を観る。

ディレクターズ・カット 燃えよドラゴン 特別版 [DVD]

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ブルース・リー映画の集大成として知られる。まあ、彼のアクションシーン以外はみるべきものがないのだが、観客に強烈な印象を残す。プロットとか演技といった要素を超越した魅力を感じさせる稀有な映画である。

ブルース・リーは卓越した武術に加えて、顔を歪めて感情を表現するところかっこいい。顔芸といったら適当ではないだろうが、彼ににしかできない演技として、アクション映画史に残るだろう。

難点をあげるとしたら、少林寺の修行僧だったというラスボスがもっと強ければよかったのにと思う。その点では、チャック・ノリスとコロセウムで戦った「ドラゴンへの道」が記憶に残る。