退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

のだめカンタービレ 最終楽章 前編

先日、今週末の後編の封切りを間近にして近くのシネコンでやっていた「復習上映会」にて、「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」(2009年、武内英樹)を観てきました。

封切り時にはテレビドラマにハマった人が多かったこともあるでしょうが、結構評判が良かったので見に行こうと思っていたら、いつのまにか上映終了していたので、「復習上映会」はうれしい企画でした。調べてみると全国で上映会が行われている様子。製作サイドの力の入れようが伺えます。

観てまず感じたのは、「思ったよりきちんとした映画になっているな」ということ。テレビドラマから派生した映画はがっかりすることも多いのですが、本作は期待を上回っていました。老舗オーケストラの再生というテーマがちょうど2時間の枠に収まっていて、後編への橋渡しもうまいです。そして音楽や海外ロケなど、テレビドラマよりちょっぴり贅沢な味付けになっているところがいいバランスで楽しめます。テレビ画面よりワイドなスクリーンなのもいいですね。

まあテレビドラマを見ていない人は、ちょっとキツイでしょうが、ターゲットを割り切ったのは、結果としてよかったと思われます。

出演陣もドラマ当時のままで、このドラマが出世作になり演級になった人も多く、そのキャストが勢ぞろいするのは、なかなか豪華です。

後編に向かって、エンドロールの後に予告編があります。「エースをねらえ!」以来の少女マンガ永遠のテーマである「自己の成長と恋愛との狭間での葛藤」がテーマのようです。楽しみですね。

週末、フジテレビで特番が予定されていてこの「前編」が放送されるようですが、ぜひ映画館の優れた映像・音響設備で楽しんでほしい作品です。