- 作者: 日垣隆
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2009/07/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ガッキーとこ日垣隆さんが勝間和代ブームを分析した本です。表紙の「勝」の字に惹かれて手に取りました。
褒めていたりシニカルに批判したりして、多角的な視点と言えなくもないが、いまひとつ立ち位置がわかりません。それでも薄い本なので、スナック感覚で読めるます。
冒頭、勝間さんの本が売れるにつれて、本に載る写真が大きくなり、綺麗(メイクがうまく)になったとありますが、まさに私も思っていたことです。少し前、『猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか? 』を読んだ時、著者近影の写真が今と違いすぎて吹いたことがある。まあ女は化粧によってこれほどまでに変わるという証左でしょう。
あと、第10章「生活まで効率化するなよ」で、ガッキーが「もしかすると、男を精子提供者としか見ていないのではないか、というフシさえある」「お子さんのなかに1人でも男の子がいたとすれば、勝間さんの元夫や子どもたちに対する態度は変わっていたかもしれません」というあたりはナルホドねと思いました。
特に息子さんがいたら、勝間さんがいまのように活躍できていたのだろうか、という設問には興味があります。あくまでも仮定なので検証しようもありませんが、シングルマザーの社会進出を考えるうえからも、母親と息子の関係をうまくマネージメントできるのとういテーマは研究されるべきかもしれません。
全体としては雑然としていますが、図書館から借りてきたので値段ほどの価値がないとも言えませんし、読んで時間を損したということもなかったです。1時間もあれば余裕で読めるので、カツマーである人も、そうでない人も立ち読みして、否、手に取ってみてはどうでしょう。