退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『嗚呼!!花の応援団 男涙の親衛隊』 (1997)

シネマヴェーラ渋谷で「嗚呼!!花の応援団 男涙の親衛隊」(1977年、曾根中生)を観る。『週刊漫画アクション』に連載された、どおくまん原作のギャグ漫画の映画化。シリーズ第3作。

嗚呼!!花の応援団 男涙の親衛隊 [DVD]

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いちばん実写化が困難なコミックだと思えるが、この時期に3本も映画が作られたことに驚く。しかし青田赤道をはじめとする主要キャストは作品ごとに交代していて定着していないので分かりにくい。

本作の格闘シーンは、青田役の本間進は武道の心得があるのか結構いい動きをしているが、敵役がまるでダメなのが惜しい。

また肝心のお色気シーンも、宮下順子が登場して一気に期待が高まるが「不発」に終わりがっかりさせられる。もっとエロイ演出でもよかったのではないか。しかも青田父子の“いい話”に収斂してエンディングを迎える毒気のなさ。まったく物足りない。