- 作者: 三橋貴明
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2009/09/17
- メディア: 単行本
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扇情的なタイトルが踊っているが、日本のマスメディアのビジネスモデルを明晰に分析しているまっとうな一冊。よくまとまっていてたいへん読みやすい。
とくに新聞の独占禁止法の特殊指定、テレビの安い電波利用料や緩い放送法、そしてNHK特権のあたりは読みごたえがある。また巻末にマスメディアへの処方箋(p.232)として提言が述べれているのも、言いっぱなしではなく好感がもてる。
注文を付けるとすれば、“崩壊”に到るまでのシナリオとタイムライン、さらには民主党による政権交代の伴なう政策の変化についても言及してほしかった。