退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

キンドルの辞書事情

キンドル(Kindle 2)には、The New Oxford American Dictionary が内蔵されていて、読書中に調べたい単語の先頭にカーソルを合われるだけで、この辞書を引くことができる。
この機能はとても便利なのだが、辞書自体がもうひとつしっくりこない。ネイティブ向けの語義の説明もそうなのだが、そもそも発音が、IPA(International Phonetic Alphabet)じゃないのがイヤ。

The New Oxford American Dictionaryの表示例

User's Guideによれば、出荷時に内蔵されている辞書を Kindle Store で販売している辞書に差し替えることができるらしい。そこでどんな辞書があるか調べてみた。

Oxford Advanced Learner's Dictionary、または Longman Dictionary of Contemporary English といった、いわゆる学習者向けの辞書が好みだったので、探したがいずれもない。Mobipocketには辞書がたくさんあったのに…

それでも学習者向けの辞書では、Merriam-Webster's Advanced Learner's Dictionaryというがあったので、サンプルをダウンロードしてみる。例文が多くて語義も比較的わかりやすいのだが、発音の部分がまったく読めないので却下する。データがおかしいのかも。

Merriam-Webster's Advanced Learner's Dictionaryの表示例


ついでに、英語以外の外国語辞書も調べてみたが、やはり品揃えが少ないようだ。今回、独英辞書で適当なものがあれば買おうと思ったが、よさそうなのがない。Pocket Oxford-Duden English German Dictionary を間違えて買ったアメリカ人が「これは英語を読むドイツ人のための辞書だ」と文句を言っていたのがおもしろかったが、「英独辞書だろ、買う前に気づけよ」と思った。

キンドルの辞書事情の現状は寂しい限りだが、Kindle Storeでの辞書を品揃えを拡充してほしい。そうすれば大画面の電子辞書として使い途も広がることが期待できる。まあ当面、The New Oxford American Dictionaryで我慢するか。