退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『ミカドロイド』(1991)

先週、シネマヴェーラ渋谷洞口依子映画祭で「ミカドロイド」(1991年、原口智生)を見る。旧日本軍で開発された人造人間が現代に蘇り、人びとを殺戮するという荒唐無稽な話。というか、さっぱりワケわかりません。

ミカドロイド [DVD]

ミカドロイド [DVD]

時代はバブル。洞口依子のソバージュ姿が時代を感じさせる。洞口依子は、人造人間から逃げまわるOL役で、当然スクリーミングあり。

特撮シーンはともかく、芝居が緩すぎて締まらない。全編が大学の映画サークルレベルなのが、いろいろな点で惜しい。それでも、地下駐車場で人造人間に全裸のギャルが血だらけでクルクル回りながら、切り刻まれるサービスカットは、映像的にはちょっといい。

こんな映画でもDVDは発売になっているのは驚き。これが東宝クオリティというわけか。

余談だが、チケット窓口でEPサイズの洞口依子映画祭の立派なパンフレットをもらう。表紙の洞口依子が25周年らしく年輪を感じさせるが、私も同じく齢をとったということだろう。彼女のイメージは、やはり「マルサの女2」の少女役のような印象がいまなお強い。