退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

恩蔵茂『FM雑誌と僕らの80年代』

FM雑誌と僕らの80年代--『FMステーション』青春記

FM雑誌と僕らの80年代--『FMステーション』青春記

エアチェック”という言葉をなつかしく思い出す世代はノスタルジーに浸れるかもしれない。雑誌『FMステーション』の編集に深く関わっていた筆者が、FM雑誌の興亡を書き綴っている。

個人的には、FM雑誌そのものよりも、リバースデッキとかメタルテープといったオーディオネタが懐かしかった。エルカセットなんてのもあったなあ…。

もちろん私もFM放送をエアチェックして、カセットテープを作った思い出があり、『FMステーション』の表紙が印象的だったので、よく覚えている。

私自身は『FM fan』を購読して少しスノッブを気取っていたし、周りのアニヲタは『FMレコパル』に付いてきた高橋留美子のイラストのカセットラベルで悦に入っていたものだ。

当時『FMステーション』はどうもケーハクなイメージがあったが、この本を読んでやっぱり内情はこんな感じだったのかとあらためて確認できた(失礼)。

また当時の音楽シーンが臨場感たっぷりに描かれているのも懐かしい。80年代に思い入れのある人はぜひ手に取ってほしい。

今は、80年代に活躍した団塊の世代が、ちょうど引退して時間的に余裕がでてくる時期なのだろうか、さまざまな分野で往時を振りかえった本が出てきている。今後も楽しみである。