10日、ソフトバンクモバイルの新製品発表会があった。そのなかで、Android端末を2010年春に発売すると表明したが、メーカーや具体的なスペックなどの詳細は明らかにされず「肩透かし」とくらった気分だ。
発表会では、「ケータイWi-Fi」を前面に押し出し、Android端末をWi-Fiサービス対応の8番目の機種としていたが、詳細未定の段階でいささかムリがあるように思えた。7機種というべきだろう。
そもそもソフトバンクの3Gインフラが脆弱であることはユーザの共通認識と言ってよいが、そのインフラを整えるよりも、Wi-Fiを機軸に据えた新たな展開を打ち出すのは、通信事業者としてどうなのだろうか。それも他社との差別化を考えるとやむなしというところか。
個人的にはケータイでWi-Fiを使うのは、Nokia N82を導入したときに体験している。何をいまさらという感が強い。たしかに別次元の体験で、「すべてのケータイは無線LANを備えるべき」と思ったものだ。
またWi-Fiの利用エリアは海外に比べて見劣りがする。これを契機にWi-Fiスポットが拡充されて、都心部のどこでもWi-Fiが使えるようになればうれしい。