退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

あぶない刑事

シネマヴェーラ渋谷で「あぶない刑事」(1987年、長谷部安春)を観る。特集「追悼、長谷部安春」の一本。

あぶない刑事 [DVD]

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同名テレビシリーズの劇場版第一作。舘ひろしと柴田恭平が活躍していたテレビシリーズには、別段の思い入れもないので、この映画単体で捉えると映画としては見るのがつらい。

競合相手の薬品メーカーを襲撃して株価を操作するという稚拙なストーリーもひどいが、これもバブルの影響か。すぐに黒幕が割れる時点で、もう展開はどうでもよくなる。

それにしても出演者がみんな若い。まあ、好きだった中条静夫が見れたのは収穫のひとつ。。まあ、いまとなっては眉の太い女性や大きな肩パットの入ったスーツなどバブル当時の風物がいちばんの見どころか。やはりバブルの映画だ。

さらに、この映画での銃器の扱いの軽さはいただけない。主人公の二人の拳銃の扱い方もそうだが、プロフェッショナルの傭兵がそれらしく振舞うだけでも、映画が引き締まったはず。しょせんお子様向け。