退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『スター・トレック』(2009)

新宿ミラノ1で「スター・トレック」(2009年、J.J.エイブラムス)を鑑賞する。

スター・トレック スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

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トレッキーというほどの熱狂的なフリークではないが、過去の作品はだいたい観ている程度のファンとしては、今回の新シリーズには不安半分、期待半分で臨んだが、相当によかった。

ファンの脳内に固定化したパーソナリティをどのように引き継ぐのかとう点で制約が多かっただろうが、ご都合主義とはいえ、パラレルワールドという手法で旧作に束縛されずによかったのではないか。映像は現代的で一定の水準にはあり安心できる。

俳優陣ではスポック役のザカリー・クイントが特にすばらしい。まさに適役。レナード・ニモイとの対面は感涙モノ。ウフーラもいいね。

しかし、カークが、いくら功績をあげたといっても、アカデミーの落ちこぼれ学生からいきなり新鋭艦の艦長になるのはどうかと。下積み時代のストーリーも見てみたかったな。次回作もきっと観てしまうだろう。いまから楽しみである。

余談。大型ロードショー館の閉館が相次ぐなか、新宿ミラノ1は最後の牙城になった感もある。今日では都内でも貴重な映画館だろう。