タイトルには「映画」とあるが、「映画」「音楽」「出版」といったエンタメ業界での、お金の流れ、各関係者の取り分がわかりやすく解説されている。
- 作者: 松尾里央
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2008/10/01
- メディア: 単行本
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ただ「映画」「音楽」については、どこかで読んだことのあるような内容だったのは残念。もっと「著作権」や「映画ファンド」などの話題について、専門家からの解説がほしかった。でも『続・冬のソナタ』の話はキャッチーだった。
「出版」のなかの「フリーペーパー」のビジネスモデルについては興味深く読んだ。そのなかに〈『R25』と『ホットペッパー』のどちらが儲かる?〉というセクションがある。答えは後者であるが、その理由は読んでみればなるほどと思うが、なかなか面白かった。もっとも、『ホットペッパー』のような「チラシの束」が出版なのかという疑問はあるが。
「元が取れることをリクープ(recoup)という」となど業界用語はちょっと勉強になった。「投資等を行うにあたって、投資元本を取り戻すこと」ということですね。