退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

読書

【読書感想】橘木俊詔『遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか: 人生は何で決まるのか』(平凡社新書、2017年)

遺伝、能力、環境、努力、運という5つをキーワードにして、比較的新しい学術的知見を紹介しながら、いま話題になっている格差問題について考えさせられる本。筆者の解説付きなので、ふだん素人が敬遠しがちなテーマに挑戦できる。遺伝か、能力か、環境か、努…

【読書感想】『世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」』(ダイヤモンド社、2017年)

帯に「美術史を知らずして世界とは戦えない」とあったが、別に戦う気ないけどね……。そう思いながら手に取ってみる。世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」作者: 木村泰司出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2017/10/05メディア: 単行本…

【読書感想】梶芽衣子『真実』(文藝春秋、2018年)

女優・梶芽衣子の自伝。語り書きだと思うが、本人が読者に語りかけるような文体は力強い。表紙の写真には眼力がある。読後にまず思ったのは、芯の強い人だなということ。真実作者: 清水まり,梶芽衣子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2018/03/12メディア: …

【読書感想】黒田龍之介『ロシア語だけの青春: ミールに通った日々』(現代書館、2018年)

筆者本人も書いているが「ロシア語だけの青春」とはなかなか恥ずかしいタイトル。まあ本当の「だけ」だったのか分からないが、ロシア語学習に大変のリソースを注ぎ込んだのはよく伝わってくる。ロシア語だけの青春: ミールに通った日々作者: 黒田龍之助出版…

【読書感想】茂木健一郎、竹内薫『10年後の世界を生き抜く最先端の教育 日本語・英語・プログラミングをどう学ぶか』(祥伝社、2017年)

日本の教育の現状に警鐘をガンガン鳴らす対談本です。話題は多岐にわたりますが、面白い発見がたくさんあり有益でした。10年後の世界を生き抜く最先端の教育 日本語・英語・プログラミングをどう学ぶか作者: 竹内薫,茂木健一郎出版社/メーカー: 祥伝社発売日…

震災被害に立ち向かう鉄道マンの姿を描くコミック『さんてつ』がよかった!

2011年の東日本大震災で路線を多くを被災した三陸鉄道(通称:さんてつ)。地震や津波の被害を克服し復旧に励む鉄道マンの姿を描くドキュメンタリー漫画です。さんてつ: 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録 (バンチコミックス)作者: 吉本浩二出版社/…

【読書感想】橘玲『80's エイティーズ ある80年代の物語』(太田出版、2018年)

以前橘玲の本を読んで、どんな人だろうと思っていたので手に取ったみた。筆者の「80's」とは、早稲田大学を卒業した1982年からオウム真理教による地下鉄サリン事件が起きた1995年までだという。この本は、この「長い青春」の時期を中心に綴った自伝的回想記…

【読書感想】村上謙三久 『深夜のラジオっ子 ─リスナー・ハガキ職人・構成作家』(筑摩書房、2018年)

構成作家10人の証言をもとに、80年代、90年代を中心に在京局の深夜ラジオを掘り下げるとともに、構成作家という知られざる職業に光を当てる。青春時代にラジオ番組に熱中していた人はとくに楽しめるだろう。深夜のラジオっ子 (単行本)作者: 村上謙三久出版社…

【読書感想】新井素子『素子の碁 - サルスベリがとまらない』(中央公論新社、2018年)

高野文子の表紙画を見つけて手にとると小説家・新井素子の囲碁の本だった。「サルスベリがとまらない」とあるが囲碁の入門書ではなく、夫婦で囲碁を始めたという筆者のエッセイ集。なので、この本を読んでも囲碁は強くなりません(汗)。素子の碁 - サルスベ…

【読書感想】『公文書問題 日本の「闇」の核心』(集英社、2018年)

公文書管理と情報公開が民主主義社会の基盤であることを教えてくれる良書。この本が刊行されたあとも、森友・加計問題や自衛隊の日報などの問題が噴出して政治が混乱している。幸か不幸か本書は宣伝が必要ないほどタイムリーな本になっている。公文書問題 日…

【読書感想】稲増龍夫『グループサウンズ文化論 - なぜビートルズになれなかったのか』(中央公論新社、2017年)

60年代後半に一大ブームを起こした「グループサウンズ」とは何だったのかを解き明かす意欲作。グループサウンズ文化論 - なぜビートルズになれなかったのか (単行本)作者: 稲増龍夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2017/12/06メディア: 単行本この商品…

コミック「スティーブ・ジョブズ」を全巻読み終わった! 最終巻は駆け足だが後味はよし

ヤマザキマリのコミック「スティーブ・ジョブズ」(全6巻)を読み終わりました。ウォルター・アイザックソンよるスティーブ・ジョブズの伝記が原作。スティーブ・ジョブズ(1) (KCデラックス Kiss)作者: ヤマザキマリ,ウォルター・アイザックソン出版社/メーカ…

【読書感想】鳥飼玖美子『英語教育の危機』(ちくま新書、2018年)

これまで英語教育改革に警鐘を鳴らし続けてきた筆者による総括本だ。私も「がんばれ」と陰ながら応援していたが、どうも手遅れのようだ。英語教育の危機 (ちくま新書)作者: 鳥飼玖美子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2018/01/10メディア: 新書この商品を…

底辺校の生徒が東大受験を目指す、コミック「ドラゴン桜」を全巻読了

今年の大学受験シーズンもほぼ終わったが、昨年秋から読み始めた三田紀房のコミック「ドラゴン桜」 (全21巻)を読了した。2003年から2007年まで「モーニング」に連載された人気作品。私が読んだのはこれで3度目になる。ドラゴン桜(1) (モーニング KC)作者: 三…

【読書感想】『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』(講談社現代新書、2017年)

日本の人口減少を「静かなる有事」と呼び、警鐘を鳴らす。しかし読み進めていくうちに、「日本、詰んでるな」と諦めの境地になった。未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)作者: 河合雅司出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/06/14…

【読書感想】枡野惠也『人生をはみ出す技術』(日経BP社、2017年)

筆者は、東大法学部からマッキンゼーに進み、何度かの転職を経てパンツブランドの社長に転身したユニークな経営者。カバーにあった筆者近影のカイゼル髭はインパクトがあるし、社長として全社員の前でパンツ1枚になるらしい。人生をはみ出す技術 自分らしく…

【読書感想】大杉漣『現場者―300の顔をもつ男』(マガジンハウス、2001年)

先月急逝した俳優・大杉漣さんの自伝を読んでみました。タイトルの「現場者」は〈げんばもん〉と読ませます。現場者―300の顔をもつ男作者: 大杉漣出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2001/10メディア: 単行本 クリック: 23回この商品を含むブログ (4件)…

【読書感想】吉野源三郎、羽賀翔一『漫画 君たちはどう生きるか』(マガジンハウス、2017年)

吉野源三郎による児童向けの教養小説の古典が始めてマンガ化された。発売以来、バカ売れしているとのことで手にとってみた。我ながらミーハーだと呆れるが、どうしても気になるので仕方ない。漫画 君たちはどう生きるか作者: 吉野源三郎,羽賀翔一出版社/メー…

【読書感想】堀江貴文『好きなことだけで生きていく。』(ポプラ新書、2017年)

この本はホリエモンからの「最後通告」だという。2015年末に刊行された『本音で生きる』(SB新書)という本の続編ともいうべき本。読書メモをチェックしたら『本音で生きる』も読んでいて、気になることを書き付けていた。好きなことだけで生きていく。 (ポプ…

東村アキコの人気コミック「海月姫」を全巻読了。最後は作者が飽きたのか無難なエンディングだった

東村アキコのコミック「海月姫」(全17巻)を読み終わりました。「おしゃれ」に縁のなかった少女・月海と女装男子・蔵之介が繰り広げる騒動を描いたラブコメディ。海月姫(1) (KC KISS)作者: 東村アキコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/03/13メディア: コ…

【読書感想】伊吹有喜『カンパニー』(新潮社、2017年)

久しぶりに小説を読みました。プライベートでは妻子に逃げられ、仕事ではそつなく仕事をこなすものの物足りないと査定されリストラ対象になった製薬会社勤務の中年サラリーマン・青柳が主人公。決して一流とはいえないバレエ団が、世界的プリンシパル・高柳…

【読書感想】松嶋桃『京大卒雀士「戦わない」受験勉強法 一流大学に合格するために必要なたった5つのこと』(ベストセラーズ、2017年)

タイトルにある「京大卒雀士」というコピーと、帯の筆者の写真に惹かれて手に取る。京都大学法学部まで出てプロ雀士とは反社会的ではないか。どうせチャラい本だろうと思いながら読み始める。京大卒雀士「戦わない」受験勉強法 一流大学に合格するために必要…

【読書感想】モーリー・ロバートソン『挑発的ニッポン革命論 煽動の時代を生き抜け』(2017年、集英社)

タイトルには”ニッポン革命論“とあるが、トランプ大統領やヨーロッパのテロなどの世界情勢を俯瞰しながら論じる「モーリーの日本人論」という趣の一冊。雑誌「週刊プレイボーイ」の連載の再構成。挑発的ニッポン革命論 煽動の時代を生き抜け作者: モーリー・…

【読書感想】中谷彰宏『孤独が人生を豊かにする』(あさ出版、2017年)

冒頭で「一流の孤独」と「二流の孤独」があるといい、カバーで「一流の孤独を目指そう」と謳います。さらに、一流の孤独の素晴らしさを本一冊を割いて語っていきます。よくネタが尽きないものだと感心します。孤独が人生を豊かにする作者: 中谷彰宏出版社/メ…

【読書感想】新井直之『世界のVIPが指名する 執事の手帳・ノート術』(文響社、2017年)

手帳術やノート術についての本を見つけると、とりあえず手に取ってみます。この本はタイトルの「執事」という言葉に惹かれて読んでみました。世界のVIPが指名する 執事の手帳・ノート術作者: 新井直之出版社/メーカー: 文響社発売日: 2017/11/17メディア: 単…

伝説のボクシング漫画「あしたのジョー」を読みました

昨年秋からAbemaTVで配信されていたテレビアニメ「あしたのジョー」を見て、コミックを読み直してみようと思いたち、年末年始を利用して読了しました。あしたのジョー 豪華愛蔵版 コミック 1-16巻セット (第16巻)作者: 高森朝雄出版社/メーカー: 講談社発売…

【読書感想】池上彰、佐藤優『僕らが毎日やっている最強の読み方』(東洋経済新報社、2016年)

現代の知識人として知られる池上彰と佐藤優の対談集。新聞、雑誌、ネット、書籍、教科書・学習参考書の読み方・使い方について、その「極意」を開陳している。いかにも売れそうな本である。僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から…

【読書感想】森秋子『脱力系ミニマリスト生活』(2017年、KADOKAWA)

世の中には「これはストイックすぎるだろ!」というミニマリストの本も散見されますが、この本は脱力系というか少し緩いミニマリストの本です。親しみやすいですね。脱力系ミニマリスト生活作者: 森秋子出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2017/06/01メディア:…

【読書感想】森功『高倉健 七つの顔を隠し続けた男』(講談社、2017年)

2014年に83歳で死去し、伝説の映画スターとなった高倉健(1931-2014年)の人間の本質に迫るノンフィクション。綿密な取材に基づいていて読み応えがある。高倉健 七つの顔を隠し続けた男作者: 森功出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/08/30メディア: 単行本こ…

【読書感想】『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』(2016年、グラウンドワークス)

先日、地上波で初放送されて話題になった映画『シン・ゴジラ』(脚本・総監督:庵野秀明)の公式記録集です。某所から借り出してきて読んでみました。ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ ([バラエティ])作者: カラー、東宝,庵野秀明出版社/メーカー: グラウンド…