退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

読書

【読書感想】竹宮惠子『少年の名はジルベール』(小学館、2016年)

『風と木の詩』や『地球へ…』などの作品で知られる少女マンガ家・竹宮惠子の半生記。徳島から駆け出しのマンガ家として上京し、「大泉サロン」と呼ばれる東京都練馬区大泉のアパートで仲間たちと語り合った日々、そしてBL(ボーイズ・ラブ)の先駆けとなった…

【読書感想】百田尚樹『カエルの楽園』(新潮社、2016年)

バカ売れしてというのでどんな本か読んでみました。平和ボケした日本の現状に警鐘を鳴らす寓話的「警世の書」というところでしょうか。「カエルの楽園」というは言うまでもなく日本のことです。筆者の卓越した筆力のおかげでしょうか、内容はともかくとても…

【読書感想】勝間和代『2週間で人生を取り戻す! 勝間式汚部屋脱出プログラム』(文藝春秋、2016年)

勝間さんの断捨離本。タイトルに「プログラム」とありますが方法論というより筆者の体験記という趣です。思ったより小さいな本で読みやすい。2週間で人生を取り戻す! 勝間式汚部屋脱出プログラム作者: 勝間和代出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/04/27…

【読書感想】中田行彦『シャープ「企業敗戦」の深層』(イースト・プレス、2016年)

なぜシャープが凋落したのかを描いた衝撃の企業敗戦ノンフィクションという触れ込みだったので読んでみた。シャープ「企業敗戦」の深層作者: 中田行彦出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2016/03/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見…

【読書感想】齋藤孝 『語彙力こそが教養である』(角川新書、2015年)

「語彙の広さはその人の教養を表し、若者言葉や語彙の狭い人は教養が低い」という前提から始まっています。さらに若者は語彙力は低下していて心配であるともいいます。語彙力こそが教養である (角川新書)作者: 齋藤孝出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売…

【読書感想】山本義隆『私の1960年代』(金曜日、2015年)

講演をもとに元東大全共闘代表の筆者が1960年の安保闘争からの歩みをまとめた回顧録。手に取りパラパラ見ると、当時のアジビラなどの貴重な資料が目立つ。私の1960年代作者: 山本義隆出版社/メーカー: 金曜日発売日: 2015/09/25メディア: 単行本(ソフトカバ…

【読書感想】石原慎太郎『天才』(幻冬舎、2016年)

いま田中角栄が注目されている。この本がきっかけをつくったのか、それともただブームに便乗したのか分からないが、近所の書店では角栄コーナーができるほど注目が集まっている。天才作者: 石原慎太郎出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2016/01/22メディア: 単…

【読書感想】小保方晴子『あの日』(講談社、2016年)

STAP騒動の渦中にあった小保方晴子氏の手記。この本を読んでも事件の真相は分からないし、疑問も解決されない。あくまでも筆者の視点からみた騒動の顛末が綴られている。あの日作者: 小保方晴子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/01/29メディア: 単行本こ…

コミック『娚の一生』読みました

西炯子のコミック『娚の一生』(おとこのいっしょう、全4巻)を読了しました。第3巻で一応完結していたので「あれ」と思いましたが、第4巻には結婚後のスピンオフ作品が収録されていました。大人の恋愛ストリー。娚の一生 1 (フラワーコミックスアルファ)作…

【読書感想】鳥飼玖美子『本物の英語力』(講談社現代新書、2016年)

あとがきで心ならずも「英語の学び方」と書いたとあるが、即効性のある単なるハウツーではなく英語学習の方向性を示すものとして興味深い。次のような内容だ。 発音はハチャメチャと完璧の間を狙う(ネイティブを目指さない) 語彙を増やすためには、とにか…

【読書感想】舛添要一『舛添要一の6カ国語勉強法―体験に裏づけられた上達への近道』(講談社、1997年)

今年になって都知事辞任劇で耳目を集めた舛添要一が20年ぐらい前に上梓した語学上達法をまとめた本。筆者は語学の専門家ではないが、語学習得の体験が具体的に描かれているところが美点である。いまならもう少し楽ができそうと思うこともあるが一読の価値は…

コミック『Happy!』読み終わった

浦沢直樹によるプロテニスを題材にしたスポーツ漫画『Happy!』(完全版:全15巻)を読了しました。1993年から1999年にかけて『ビッグコミックスピリッツ』に連載されたいたので、ちょっと青年向けのエッチな表現も目立ちます。Happy!―完全版 (Volume1) (Big …

【読書感想】沼畑直樹『最小限主義。 「大きい」から「小さい」へ モノを捨て、はじまる“ミニマリズム"の暮らし』(ベストセラーズ、2015年)

流行のミニマリズムの類の本だが、いわゆるマニュアル本ではないので要注意。タイトルどおり「主義」いわば「イズム」の本。佐々木典士 『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』に触発されて手に取ってみた。最小限主義。 「大きい」から「小さい」へ モノを捨…

【読書感想】小栗左多里、トニー・ラズロ『ダーリンは外国人 まるっとベルリン3年め 』(KADOKAWA、2016年)

息子トニーニョの小学校進学を機に、ドイツの首都・ベルリンに移住したトニー&かおり一家。ベルリン生活3年目を迎えた一家の海外生活を綴るコミックエッセイ。ダーリンは外国人 まるっとベルリン3年め (メディアファクトリーのコミックエッセイ)作者: 小栗…

コミック「ピアノの森」読了しました!

一色まことのコミック「ピアノの森」(全26巻)を読み終わりました。18年にわたる長期連載が遂に完結です。町はずれにある「ピアノの森」で育った少年カイが、交通事故で左手の自由を失ったかつての名ピアニストに見出されて才能を開花させていく物語です。ピ…

【読書感想】茂木健一郎『頭は「本の読み方」で磨かれる: 見えてくるものが変わる70冊』(三笠書房、2015年)

脳科学者・茂木健一郎による読書術そして読書ガイド。自らの読書体験に基づき読者に語りかけるようなスタイルでとても読みやすい。頭は「本の読み方」で磨かれる: 見えてくるものが変わる70冊 (単行本)作者: 茂木健一郎出版社/メーカー: 三笠書房発売日: 201…

【読書感想】なべおさみ『昭和の怪物 裏も表も芸能界』(講談社、2015年)

昨年末、なべおさみがTOKYO MXのバラエティ番組「バラいろダンディ」にゲスト出演して、この本を宣伝していたのを見ていずれ読みたいと思っていたが、ようやく手に取ってみた。昭和の怪物 裏も表も芸能界作者: なべおさみ出版社/メーカー: 講談社発売日: 201…

【読書感想】茂木誠『ニュースの"なぜ?"は世界史に学べ 日本人が知らない100の疑問』(SB新書、2015年)

駿台予備校の人気講師がTVや新聞では教えてくれない「100の疑問」をQ&A形式でやさしく解説する。読みやすいので最新の国際ニュースを短時間で理解するには好適な本であろう。ニュースの"なぜ?"は世界史に学べ 日本人が知らない100の疑問 (SB新書)作者: 茂木…

コミック「あさきゆめみし」読了

昨年秋から少しずつ読んでいた大和和紀のコミック『あさきゆめみし』(完全版:全10巻)を読み終えた。『源氏物語』を漫画化した作品で少女漫画の金字塔で、1973年から1993年にわたり連載された。あさきゆめみし 1 完全版 (KCデラックス)作者: 大和和紀出版社/…

【読書感想】堀江貴文『君はどこにでも行ける』(徳間書店、2016年)

ホリエモンが、28カ国58都市を訪れた海外旅行を通して考えた人生論であり国家論。タイトルから「若者よ外に出ろ!」という趣旨かと思い読み始めたがそうではなく「行きたければいけばいいし、行きたくなければ行かなくてもよい」と説く。君はどこにでも行け…

【読書感想】椎木里佳、椎木隆太『女子高生社長、経営を学ぶ』(ダイヤモンド社、2016年)

表紙のセーラー服に惑わせれて、この本を手に取ってしまった自分を小一時間問い詰めたい。ざっくり言って「父娘でようやるわ」という感じの本です。女子高生社長、経営を学ぶ作者: 椎木里佳,椎木隆太出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2016/01/29メデ…

【読書感想】江上治 『あなたがもし残酷な100人の村の村人だと知ったら』(経済界、2015年)

タイトルから分かるように、かつてのベストセラーである池田香代子の『世界がもし100人の村だったら』(2001年)にインスパイアにされたかのか分かりませんが、ハードカバーの絵本のようなかわいい本です。あなたがもし残酷な100人の村の村人だと知ったら作者…

【読書感想】高橋洋一『世界のニュースがわかる! 図解地政学入門』(あさ出版、2015年)

最近、「地政学」という語をよく耳にするが、この本では地政学を「世界で起こってきた戦争の歴史を知る」ことと定義したうえで、中国、ロシア、ヨーロッパ、アメリカと世界を4分解して、それぞれの戦争の歴史を解説している。世界のニュースがわかる! 図解…

【読書感想】高橋明也『美術館の舞台裏 魅せる展覧会を作るには』(ちくま新書、2015年)

国立西洋美術館で学芸員を務め、オルセー美術館の立ち上げに参加し、現在は三菱一号美術館館長という経歴を持つ、この道30年の高橋明也氏が語る美術館の裏側。美術館の舞台裏: 魅せる展覧会を作るには (ちくま新書)作者: 高橋明也出版社/メーカー: 筑摩書房…

【読書感想】内藤篤『円山町瀬戸際日誌―名画座シネマヴェーラ渋谷の10年』(羽鳥書店、2015年)

渋谷・円山町にある名画座シネマヴェーラ渋谷の館長の日誌。2006年1月に開館とのこと。祝10年!円山町瀬戸際日誌―名画座シネマヴェーラ渋谷の10年作者: 内藤篤出版社/メーカー: 羽鳥書店発売日: 2015/12/28メディア: 単行本この商品を含むブログを見る以前、…

【読書感想】松谷信司『キリスト教のリアル 』(ポプラ新書、2016年)

この本によれば、日本のクリスチャンは実質「人口比0.8パーセント」ということ。意外に多いと思いましたが、カミングアウトでもしていない限り、クリスチャンがどうか外見から分かららないので、実際はもっとお会いしているのかもしれません。(081)キリスト…

【読書感想】多田将 『ミリタリーテクノロジーの物理学〈核兵器〉』(イースト新書Q、2015年)

人類史上最強の兵器である核兵器。この本は政治的・倫理的な是非は一切問わず、純粋に物理学の観点から、その凄まじいメカニズムに迫っていきます。面白く読みました。ミリタリーテクノロジーの物理学<核兵器> (イースト新書Q)作者: 多田将出版社/メーカー…

【読書感想】レオ・バボータ『減らす技術 新装版 』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2015年)

2009年に出版されたロングセラー『減らす技術 The Power of LESS』の新装版。情報過多でストレスフルな生活から開放されるためには、「人生はシンプルなほどよい」と人気ブロガーが説く。減らす技術 新装版作者: レオ・バボータ出版社/メーカー: ディスカヴ…

【読書感想】茂木健一郎『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方』(学研パブリッシング、2015年)

この本は、ストレスフルな現代社会で、行動力・創造力を生み出し精力的に働くには、「すぐやる脳」が必要だと説きます。そのためには下に示す効果的な三つな法則があるとのこと。 瞬間トップスピードを習慣化する(仕事を立ち上げてすぐにトップスピードに)…

【読書感想】ヤマザキマリ『ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論』(集英社新書、2015年)

映画にもなったコミック『テルマエ・ロマエ』の作者・ヤマザキマリによる初の美術論。筆者がただの漫画家ではなく、高校を中退した後、単身イタリアに渡り美術を学んだということは、以前読んだエッセイ『国境のない生き方: 私をつくった本と旅』で知ってい…

【読書感想】立花珠樹『若尾文子〝宿命の女〟なればこそ』(ワイズ出版、2015年)

日本映画の黄金期に大映で活躍した女優・若尾文子(わかお・あやこ)さんのロングインタビューを収録した一冊です。これまでも若尾文子の関連本は何冊か出版されていますが、本書のようなロングインタビューが本になるのは初めてでしょう。若尾さんが「聞か…

【読書感想】『メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロード』(玄光社、2015年)

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、昨年見た映画のなかで最もインパクトのあった映画でした。この本はその作品世界を解き明かすビジュアルブックです。スチールやコンセプトアート、デザイン画など豊富な図版にに加えて、ジョージ・ミラー監督ほ…

【読書感想】ロジャー・パルバース 『10年間勉強しても英語が上達しない日本人のための新英語学習法』(集英社インターナショナル、2015年)

筆者はいわゆる英語学習の専門家ではありませんが、日本で長く暮らしている方で日本人への愛情が感じられます。筆者はロシア語・ポーランド語・日本語を学んだことがあり、そうした外国語学習の経験を基に日本人のための英語学習法を提言しています。10年間…

コミック「寄生獣」読了

岩明均のコミック「寄生獣」(全10巻)を読み終わりました。1988年から1995年にかけて連載されていた作品です。いろいろな版の単行本が発売されていますが、今回読んだのは「新装版」です。新装版 寄生獣(1) (KCデラックス アフタヌーン)作者: 岩明均出版社/メ…

【読書感想】写真集 「海街diary」(青幻舎、2015年)

2015年に吉田秋生のベストセラーコミックが是枝裕和監督によって映画化されました。この映画「海街diary」の撮影を担当した瀧本幹也が、映画撮影時に記録した写真で構成された写真集です。写真集 「海街diary」作者: 瀧本幹也,寄稿:是枝裕和(映画監督),ア…

岡崎京子のコミック『pink』を読んでみた

週末、岡崎京子のコミック『pink』を数年ぶりに読んでみた。1989年に「Newパンチザウルス」に連載されたのが初出。短いエピソードで構成されているので読みやすい。pink作者: 岡崎京子出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2010/07/29メディア: コミック…

【読書感想】古市憲寿、トゥーッカ・トイボネン『国家がよみがえるとき 持たざる国であるフィンランドが何度も再生できた理由』(マガジンハウス、2015年)

「高い教育水準と高福祉」のイメージが強い北欧の国・フィンランド。日本でも理想の国と考える人は少なくないだろう。また逆にこうしたイメージに疑問を感じている人も少なからずいるかもしれない。その双方の人たちにとって、フィンランド社会の実像を把握…

【読書感想】坪田信貴『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA、2013年)

受験シーズンだからというわけでもありませんが、遅まきながら「ビリギャル」を読んでみました。タイトルどおり、落ちこぼれの金髪ギャルさやかが、塾講師の筆者から指導を受け一念発起して現役で慶応義塾大学(SFCだけど)に合格するノンフィクションです。…

【読書感想】池上彰『世界から戦争がなくならない本当の理由』(祥伝社、2015年)

第二次世界大戦から70年を経た2015年にも世界ではたくさんの戦争が起こり、悲劇が繰り返されている。この本では。日本と世界がどのように戦後を生きていたのかを振り返りながら、近現代史を参照しながら現代の複雑な国際情勢を読み解いていく。世界史の復習…

【読書感想】前間孝則『ホンダジェット: 開発リーダーが語る30年の全軌跡』(新潮社、2015年)

自動車メーカーのホンダがつくった小型ジェット機「ホンダジェット」の開発リーダー・藤野道格氏が語る30年におよぶ新規事業立ち上げの物語。書店で表紙の写真に惹かれて手に取った。エンジニア出身の筆者による良質のノンフィクションは読み応えがある。ホ…

【読書感想】綿矢りさ『ウォーク・イン・クローゼット』(講談社、2015年)

年末年始、普段はあまり読まない小説でも読んでみようと手にとったのがコレ。重たいのは勘弁という気分だったのでチョイスしました。読書ノートを見ると綿矢りさの作品を読むのは、『大地のゲーム』(2013年)以来です。ウォーク・イン・クローゼット作者: 綿…

【読書感想】たっく『必要十分生活』(大和書房、2015年)

「ミニマリズム」は今年下半期のマイブームでした。この本には、佐々木典士 『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』(ワニブックス、2015年)の後に流れ着きました。街なかで意識高い系の若者が、その本を「ぼくモノ」などと呼んでいたので、「ミニマリズム」…

【読書感想】『水木しげる: 鬼太郎、戦争、そして人生』(とんぼの本、2015年)

この本は水木しげるさんのメジャーデビュー50周年、そして終戦70周年を記念して今年の8月に出版されました。「93歳の巨匠の全体像を凝縮した1冊」という触れ込みでしたが、今年のうちに訃報を聞くことになるとはショックです。水木しげる: 鬼太郎、戦争、そ…

コミック「いちえふ」を読みました

竜田一人のコミック「いちえふ」を読了しました。覆面漫画家による福島第一原発の作業員ルポ。第3巻でひとまず完結です。タイトルの「いちえふ」は福島第一原子力発電所の通称。原発事故以降すっかり一般に知られるようになりました。いちえふ 福島第一原子…

【読書感想】上杉隆『悪いのは誰だ! 新国立競技場』(2015年、扶桑社新書)

今年7月17日、迷走を続けた末についに新国立競技場の計画が白紙撤回された。この一件は今年の一大ニュースのひとつだ。この本では「新国立競技場問題」に絡む利権を、後に事実上更迭された下村博文文部科学大臣などの関係者への取材を基に明らかにしていく。…

【読書感想】西田宗千佳『ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える』(2015年、講談社現代新書)

今年9月に日本上陸したNetflix(ネットフリックス)に代表される定額見放題型の映像配信サービス(SVOD:サブスクリプション型ビデオ・オン・デマンド)の新しい波は、私たちの生活にいかに変えるのか。業界の最新動向がよくまとまっている良書。ネットフリ…

【読書感想】矢部宏治『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(集英社インターナショナル 、2014年)

東日本大震災による原発事故以来、基地問題と原発問題に共通した何かがあると感じた人は少なくないだろう。どちらも、だれもがおかしいと思いながらも止められない。本書はこうした疑問に対し公文書にあたることで日本の歪んだ現状を戦後史を通して明らかに…

コミック「銭ゲバ」を読んでみた。「金のためなら、なんでもするズラ」

先月、映画版『銭ゲバ』(1970年)を観て面白かったので、ジョージ秋山による原作を手にとってみた。「週刊サンデー」に1970年から1971年かけて連載されていた作品。リアルタイムで読んでいたわけではないが、前に読んでから何年経つだろうか。懐かしい。「ゲ…

【読書感想】牧村康正、山田哲久『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』(講談社、2015年)

日本アニメの金字塔「宇宙戦艦ヤマト」のプロデューサーとして知られる西崎義展の評伝。すばりタイトルの通り「狂喜の沙汰」と言ってよい人生です。表紙のインパクトもすごい。「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気作者: 牧村康正,山田哲久出版社/…

【読書感想】 柴田元幸 (翻訳), 木村草太 (監修)『現代語訳でよむ 日本の憲法』(2015年、アルク)

面白い企画の本です。最初、日本国憲法は口語体で書かれているのにいまさら現代語訳とは何だろうと思いました。日本国憲法は1946年11月3日に交付されましたが、同じ日に「英語官報号外」にThe Consititution of Japan (日本の憲法)が掲載されました。これ…