退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

語学

【読書感想】『検証 迷走する英語入試――スピーキング導入と民間委託』(岩波ブックレット、2018年)

英語を「読む・聞く・話す・書く」4技能を伸ばすためとして、2020年度から実施される「大学入学共通テスト」に「スピーキング」が課され、それがいずれは民間試験に全面委託されることがすでに決まっている。英語入試の大改革である。この本は研究者や教育者…

【読書感想】安河内哲也『全解説 英語革命2020』(文藝春秋、2018年)

2020年度大学入試からセンター試験が廃止され、新たに「大学入試共通テスト」が実施されることが決まった。受験生は3年生の4月から12月までに英検など認定された民間の外部試験を2回まで受験、成績のよい方を志望大学に提出することになる。ただし4年間は経…

【読書感想】黒田龍之介『ロシア語だけの青春: ミールに通った日々』(現代書館、2018年)

筆者本人も書いているが「ロシア語だけの青春」とはなかなか恥ずかしいタイトル。まあ本当の「だけ」だったのか分からないが、ロシア語学習に大変のリソースを注ぎ込んだのはよく伝わってくる。ロシア語だけの青春: ミールに通った日々作者: 黒田龍之助出版…

【悲報】「ニュースで英会話」が番組終了です

2018年3月末をもってEテレ「ニュースで英会話」が終了しました。番組は、9年間ほど続いたことになり、語学番組として長寿となりました。最近はデーモン閣下の出演もあり、面白く見ていたので残念です。この番組は2009年に始まったNHKの語学番組です。NHKが…

【読書感想】鳥飼玖美子『英語教育の危機』(ちくま新書、2018年)

これまで英語教育改革に警鐘を鳴らし続けてきた筆者による総括本だ。私も「がんばれ」と陰ながら応援していたが、どうも手遅れのようだ。英語教育の危機 (ちくま新書)作者: 鳥飼玖美子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2018/01/10メディア: 新書この商品を…

CNNのアマンプールに出演していた河野太郎外相がスゴかった!

録画をチェックしていると、河野太郎外相がCNNの番組「アマンプール」に出ているのを見つけました。「アマンプール」という番組は、高名なジャーナリストであるクリスティアン・アマンプール(Christiane Amanpour, 1958-)の冠番組でCNNの看板番組でもありま…

【読書感想】鳥飼玖美子『話すための英語力』 (講談社現代新書、2017年)

英会話のお手軽なハウツー本ではなく真面目な本です。冒頭から「英語を話すため土台は文法、先立つものは語彙、そして基礎体力は読むことで身につける」と釘を刺されます。まあ当たり前でしょう。話すための英語力 (講談社現代新書)作者: 鳥飼玖美子出版社/…

iPhoneで「ジーニアス英和・和英辞典」を使う

物書堂からリリースされた辞書アプリ「ジーニアス英和・和英辞典(第5版/第3版)」を買いました。既に「ウィズタム英和・和英辞典」を持っているのでぎりぎりまで迷いましたが、セールに後押しされて購入を決意しました。ジーニアス英和・和英辞典(第5版/…

「スプロールしている」とは!?

あるエッセイで「スプロールしている」という表現を目にした。文脈からスプロール(sprawl) が、都市の急激な発展で市街地が無計画に郊外に広がっていることを意味するのはなんとなく分かった。先日、羽田空港の機能拡張の説明会を見てきて、東京の都市計画…

「ゆびすうかんすう」で思ったこと

スカパーの某ニュース番組に、ゲストが日頃思っていることを短く話すコーナーがある。ある日の番組を録画で見ていたら、インド出身の経営コンサルタントのゲストが「ゆびすうかんすう」という語を何度も口にしていた。最初知らない数学用語なのかと思ったが…

【読書感想】田代真一郎『「英語が話せない、海外居住経験なしのエンジニア」だった私が、定年後に同時通訳者になれた理由』(ディスカヴァー携書、2015年)

定年までサラリーマン・エンジニアとして過ごし、定年後にプロの通訳者に転身。長いがインパクトがタイトルに惹かれ、決して若くない年齢でどうしてそうしたことが可能なのかと思い本書を手に取ってみた。「英語が話せない、海外居住経験なしのエンジニア」…

NHK語学講座「旅するユーロ」始まります

書店に来月分のNHK語学講座のテキストが並んでいました。独仏伊西の4か国語については10月から大幅に模様替えして「旅するユーロ」シリーズとなるようです。キャッチコピーは「この秋、オトナの旅は言葉から。」です。タレントが各国を旅して会話を身につけ…

【読書感想】中村一也『僕が無料の英語マンガで楽にTOEIC900点を取って、映画の英語を字幕なしでリスニングできるワケ』(扶桑社、2015年)

無料のマンガを読むことで、TOEICで高得点を取り、映画を字幕なしで楽しめる英語力を身に付ける画期的な英語学習法。キャッチーなタイトルが目に止まり手に取ってみた。僕が無料の英語マンガで楽にTOEIC900点を取って、映画の英語を字幕なしでリスニングでき…

【読書感想】鳥飼玖美子『本物の英語力』(講談社現代新書、2016年)

あとがきで心ならずも「英語の学び方」と書いたとあるが、即効性のある単なるハウツーではなく英語学習の方向性を示すものとして興味深い。次のような内容だ。 発音はハチャメチャと完璧の間を狙う(ネイティブを目指さない) 語彙を増やすためには、とにか…

【読書感想】舛添要一『舛添要一の6カ国語勉強法―体験に裏づけられた上達への近道』(講談社、1997年)

今年になって都知事辞任劇で耳目を集めた舛添要一が20年ぐらい前に上梓した語学上達法をまとめた本。筆者は語学の専門家ではないが、語学習得の体験が具体的に描かれているところが美点である。いまならもう少し楽ができそうと思うこともあるが一読の価値は…

iPhoneでコロケーション辞典を使う(小学館 オックスフォード 英語コロケーション辞典 )

物書堂からリリースされた辞書アプリ「小学館 オックスフォード 英語コロケーション辞典 」を購入しました。英語のコロケーション辞典です。購入時は発売記念のセール中でした。アプリの品質は物書堂なので安心できます。小学館 オックスフォード 英語コロケ…

オバマ大統領の広島スピーチで感じたこと

オバマ大統領は5月27日、広島市の平和記念公園で原爆死没者慰霊碑に献花した。オバマ大統領は現職のアメリカ大統領として初めて、被爆地・広島を訪問し犠牲者らに哀悼の意を示すスピーチを17分間にわたり行った。このスピーチで感じたことを下に列挙してみた…

オバマ大統領の広島訪問の前に「プラハ核軍縮演説」を振り返る

現在、オバマ大統領がG7サミット出席のため来日しており、現役アメリカ大統領としては初めて被爆地である広島を訪問する予定です。これは歴史的な出来事であり大統領の広島での発言が注目されます。広島訪問で思い出すのは、2009年4月プラハでオバマ大統領が…

電子辞書事業から撤退したセイコーからiPad用の辞書アプリ「語句楽辞典」がリリース!

セイコーソリューションズ株式会社は、iPad専用の電子辞書アプリ「語句楽辞典」の提供を開始しました。以下がニュースリリースです。www.seiko-sol.co.jp2015年3月に電子辞書事業から撤退したセイコーインスツル株式会社の流れ汲む辞書アプリで、これまでの…

NHK語学テキストが値上げされていた件

来月(新年度)のNHK語学テキストを買いに行くと、いつもより支払いが多い。「あれ?」と思ったらテキストの価格が50円値上げされてました。2冊買うので月額100円のアップ! 【旧価格】400円(税別) 【新価格】450円(税別) 昔はもっと良心的な価格だった…

【読書感想】ロジャー・パルバース 『10年間勉強しても英語が上達しない日本人のための新英語学習法』(集英社インターナショナル、2015年)

筆者はいわゆる英語学習の専門家ではありませんが、日本で長く暮らしている方で日本人への愛情が感じられます。筆者はロシア語・ポーランド語・日本語を学んだことがあり、そうした外国語学習の経験を基に日本人のための英語学習法を提言しています。10年間…

フランスのAZERTY配列がイケてないらしい

英語圏ではQWERTY配列のキーボードが普及しており、日本語キーボードでもアルファベットについてはQWERTY配列を踏襲しています。一方欧州ではそれぞれの国の事情に合わせたキーボード配列があります。フランス語圏で普及しているのはAZERTY配列ですが、これ…

【読書感想】 柴田元幸 (翻訳), 木村草太 (監修)『現代語訳でよむ 日本の憲法』(2015年、アルク)

面白い企画の本です。最初、日本国憲法は口語体で書かれているのにいまさら現代語訳とは何だろうと思いました。日本国憲法は1946年11月3日に交付されましたが、同じ日に「英語官報号外」にThe Consititution of Japan (日本の憲法)が掲載されました。これ…

iPhoneでシソーラスを使う(小学館 オックスフォード英語類語辞典)

先月、物書堂からリリースされた辞書アプリ「小学館 オックスフォード英語類語辞典」を買いました。英語のシソーラスです。購入時は発売記念のセール中でした。小学館 オックスフォード英語類語辞典物書堂辞書/辞典/その他¥2,800このアプリは元本は小学館…

VW排ガス不正を伝えた雑誌「Der Spiegel」の表紙がすごい

欧州最大の自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)が、世界各国の排ガス規制をかいくぐるために、不正なソフトウエアを搭載していたスキャンダルが多方面にに大きな衝撃をもたらしています。ここで、このVW排ガス不正を伝えたドイツ雑誌「Der Spiegel」の…

【読書感想】永井忠孝『英語の害毒』(新潮新書、2015年)

エスキモー語を専門にする言語学者が、会話重視、早期教育、公用語化などの最近の英語の関する動向を「自発的な植民地化」と喝破し、迫り来る「英語の脅威」を検証していく本である。英語の害毒 (新潮新書)作者: 永井忠孝出版社/メーカー: 新潮社発売日: 201…

【読書感想】青木ゆか、ほしのゆみ『ずるいえいご』(日本経済新聞出版社、2014年)

ずばり表紙のマンガを見て手に取ってみました。表紙買いの本です。この本はこれまでに得てきた英語資産(中学レベル)で活用して英語を話せるようになろうというのがネライです。本質は「すてるえいご」なのですが、そのタイトルでは売れないと言われ、「ず…

震源はepicenterなのか?

来週、アップルの開発者向けイベントのWWDC 2015が開催される。今年のコピーは、"The epicenter of change."である。 このepicenterは地震の震源のことだと思っている人も多いかもしれないが厳密にはちがう。先日のネパール地震の記事を読んでいたときに気づ…

「ランダムハウス英和大辞典」をiPhoneで読む

物書堂がセールをやっていたので、通常価格ではちょっと高いなと思っていた「小学館 ランダムハウス英和大辞典」のiPhoneアプリを買いました。古くから定評のある大辞典です。小学館 ランダムハウス英和大辞典物書堂辞書/辞典/その他¥6,000ベースの書籍版…

安倍首相の米国議会での演説で英語を学ぶ

4月29日、安倍晋三首相は上下両院合同会議において、日本の首相として初めて演説を行いました。内容はともかく英語を教材として使えそうなので少し見てみました。 準備 とりあえず素材集めですが、下の演説の動画を見てみます。ずいぶん長いですが米国議会の…