退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

映画

【映画感想】『女の教室』(1959) / 女子医大生たちの青春群像劇

新文芸坐の《大映女優祭 in 新文芸坐》で映画『女の教室』(1959年、監督:渡辺邦男)を鑑賞。恋愛や進路に悩みながらも国家試験を控えた7人の女子医大生を描いた青春群像劇。田舎の貧しい母子家庭で育った操(野添ひとみ)と、裕福な恵まれた環境の有為子(叶…

【映画感想】『貴族の階段』(1959) / 二・二六事件を背景にした悲恋模様

新文芸坐の《大映女優祭 in 新文芸坐》で映画『貴族の階段』(1959年、監督:吉村公三郎)を鑑賞。原作は武田泰淳の同名小説。二・二六事件(1936年)を取り上げた歴史映画かと思ったが、昼のメロドラマになりそうな結構ドロドロとした話だった。貴族の階段 (角…

【映画感想】『細雪』(1959) / 役者で楽しむ島耕二版「細雪」

新文芸坐の《大映女優祭 in 新文芸坐》で映画『細雪』(1959年、監督:島耕二)を鑑賞。谷崎潤一郎の代表作である同名小説の映画化。1950年にも新東宝が映画化しているので2度目の映画化になる。細雪 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2014/1…

【映画感想】『夜の蝶』(1957) / 京マチ子 vs 山本富士子

新文芸坐の《大映女優祭 in 新文芸坐》で映画『夜の蝶』(1957年、監督:吉村公三郎)を鑑賞。当日の併映作は『細雪』で、フライヤーには「競艶 京マチ子&山本富士子」とあった。夜の蝶 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2016/10/28メディア:…

【映画感想】『タイタニック』(1997) / アカデミー賞を総なめした超大作

『さよなら日劇ラストショウ』という特別上映会で映画『タイタニック』(1997年、監督:ジェームズ・キャメロン)を鑑賞。正直いうと何度も見たくなる映画ではないが、映画館の大スクリーンで見るもの悪くないだろうとひさしぶりに見てきた。当時大ヒットした…

さよなら「TOHOシネマズ 日劇 」

「TOHOシネマズ 日劇 」は、2018年2月4日(日)をもって閉館します。そこで『さよなら日劇ラストショウ』という特別上映会イベントに行ってきました。最後に鑑賞したのは、ハリウッド大作の『タイタニック』(1997年)です。「日劇ラストショウ」のポスターこ…

【映画感想】『青空娘』(1957) / 若尾文子主演のアイドル映画

新文芸坐の《大映女優祭 in 新文芸坐》で映画『青空娘』(1957年)を鑑賞。原作は源氏鶏太の小説。当日の併映作は『祇園囃子』で、フライヤーには「溌剌! 若尾文子」とあった。先日見た『くちづけ』に続く増村保造の監督2作目。増村が若尾文子と初めて出会っ…

【映画感想】『祇園囃子』(1953) / 浪花千栄子がいいね

新文芸坐の《大映女優祭 in 新文芸坐》で映画『祇園囃子』(1953年、監督:溝口健二)を鑑賞。原作は川口松太郎の小説。当日の併映作は『青空娘』で、フライヤーには「溌剌! 若尾文子」とあった。祇園囃子 [DVD]出版社/メーカー: Cosmo Contents発売日: 2007/…

【映画感想】『星くず兄弟の新たな伝説』(2016) / 伝説のカルト映画の続編

テアトル新宿で映画『星くず兄弟の新たな伝説』(2016年、監督:手塚眞)を見てきた。近田春夫がリリースした架空の映画サウンドトラック盤を、1985年に手塚眞監督が映画化したカルト映画『星くず兄弟の伝説』の事実上の続編。1月20日公開『星くず兄弟の新たな…

【映画感想】『野獣狩り』(1975) / 藤岡弘と伴淳三郎の親子刑事の活躍

《新文芸坐セレクション Vol.4 絶対に観てほしい活劇 電光石火の24本!》で映画『野獣狩り』(1975年、監督:須川栄三)を鑑賞。主演は藤岡弘。併映は『野獣死すべし 復讐のメカニック』だったので藤岡弘主演作の二本立て。本作は”野獣”じゃなくて刑事役。野獣…

【映画感想】『野獣死すべし 復讐のメカニック』(1974) / 藤岡弘版「野獣死すべし」は復讐鬼!

《新文芸坐セレクション Vol.4 絶対に観てほしい活劇 電光石火の24本!》で映画『野獣死すべし 復讐のメカニック』(1974年、監督:須川栄三)を鑑賞。原作は大藪春彦の小説「野獣死すべし 復讐編」。主演は藤岡弘。フィルムが経年変化のために褪色していて残…

【映画感想】『資金源強奪』(1975) / 深作欣二監督の痛快アクション映画

《新文芸坐セレクション Vol.4 絶対に観てほしい活劇 電光石火の24本!》で映画『資金源強奪』(1975年、監督:深作欣二)を鑑賞。主演は北大路欣也。深作監督はひらがなで「ふかさくきんじ」名義でテロップされている。資金源強奪 [DVD]出版社/メーカー: TOEI…

【映画感想】『いつかギラギラする日』(1992) / カースタントと萩原健一を愛でるアクション映画

《新文芸坐セレクション Vol.4 絶対に観てほしい活劇 電光石火の24本!》で映画『いつかギラギラする日』(1992年)を鑑賞。深作欣二監督はひさしぶりに撮ったアクション映画。いつかギラギラする日 [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2001/06/…

【映画感想】『くちづけ』(1957) / 増村保造の監督デビュー作

角川シネマ新宿の《大映創立75年記念企画 大映優祭》で、映画『くちづけ』(1961年)を鑑賞。増村保造の監督デビュー作。原作は川口松太郎。白黒映画。くちづけ [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2016/01/29メディア: DVDこの商品を含むブロ…

【映画感想】『戦争のはらわた』(1977) / 巨匠サム・ペキンパー監督の傑作

新文芸坐の《新春名作劇場 銀幕の戦う男たち》という企画で映画『戦争のはらわた』(1978年、監督:サム・ペキンパー)を鑑賞。DCP上映だったので鮮明な映像を堪能できた。当日の併映作は『コンボイ』でペキンパー監督の2本立て。戦争のはらわた [Blu-ray]出…

【映画感想】『コンボイ』(1978) / アメリカ版「トラック野郎」だけどスケールがちがうぜ!

新文芸坐の《新春名作劇場 銀幕の戦う男たち》という企画で映画『コンボイ』(1978年、監督:サム・ペキンパー)を鑑賞。併映は『戦争のはらわた』だった。正月からペキンパー2本立てとは縁起がいいと言いたいところだが、2本選ぶなら『コンボイ』ではなく、…

【映画感想】『女は二度生まれる』(1961) / 天才・川島雄三が大映で撮ったアイドル映画

角川シネマ新宿の《大映創立75年記念企画 大映優祭》で、映画『女は二度生まれる』(1961年、監督:川島雄三)を鑑賞。原作は富田常雄の「小えん日記」。女は二度生まれる [DVD]出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2014/01/24メディア: DVDこの商品を含むブログ…

【映画感想】『就職戦線異状なし』(1991) / 売り手市場だった就活を題材にした青春グラフィティ

神保町シアターの「私をバブルに連れてって 《バブリー映画特集》」という企画で、映画『就職戦線異状なし』(1991年、監督:金子修介)を鑑賞。新卒採用が空前の売り手市場だった当時の就活を描いた作品。槇原敬之の主題歌「どんなときも。」がヒットした。ち…

【お題】2017年一番良かった映画:スコセッシ監督『沈黙-サイレンス‐ 』

今年の良かった映画をひとつに絞るのむずかしいのですが、スコセッシ監督の『沈黙-サイレンス‐ 』をベストに推します。沈黙-サイレンス- [Blu-ray]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2017/08/02メディア: Blu-rayこの商品を含…

【映画感想】『ムーンライト』(2016) / 映像美に注目したいインディペンデント映画

新文芸坐の《シネマ・カーテンコール 2017》という企画で、映画『ムーンライト』(2016年、監督:バリー・ジェンキンス)を鑑賞。第89回アカデミー賞作品賞を受賞して話題になった。貧困、ゲイ、人種問題、ドラッグを扱ったドキュメンタリー風の重たい社会派作…

【映画感想】『夜の素顔』(1958) / 京マチ子主演の女一代記

角川シネマ新宿の《大映創立75年記念企画 大映女優祭》で、映画『夜の素顔』(1958年、監督:吉村公三郎)を鑑賞。新藤兼人のオリジナル・シナリオ。夜の素顔 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/12/22メディア: DVDこの商品を含むブログ…

【映画感想】『痴人の愛』(1960) / 叶順子が体当たりで演じた大映映画

角川シネマ新宿の《大映創立75年記念企画 大映女優祭》で、映画『痴人の愛』(1960年、監督:木村恵吾)を鑑賞。谷崎潤一郎の同名小説の映画化。木村恵吾監督が京マチ子版につづいて再映画化に挑んでいる。叶順子が体当たりの演技を披露しているのにも注目。痴…

【映画感想】『わんわん忠臣蔵』(1963) / 主題歌「わんわんマーチ」がなつかしい

新文芸坐の《12月!おのおの方、討ち入りでござる! 大忠臣蔵映画祭》という「忠臣蔵特集」で、東映動画の長編アニメーション映画『わんわん忠臣蔵』(1963年、監督: 白川大作)を鑑賞。『サラリーマン忠臣蔵』(1960年)との二本立て。続編ではなくアニメが併…

【映画感想】『サラリーマン忠臣蔵』(1960) / 森繁久彌が大石を演じる珍作

新文芸坐の《12月!おのおの方、討ち入りでござる! 大忠臣蔵映画祭》という「忠臣蔵特集」で、映画『サラリーマン忠臣蔵』(1960年、監督:杉江敏男)を鑑賞。忠臣蔵を企業内抗争に置き換えた珍作。笠原良三の脚本が冴えている。サラリーマン忠臣蔵 正・続篇…

【映画感想】『ラ・ラ・ランド』(2016) / 正統ミュージカル映画風味のカルト映画

早稲田松竹で映画『ラ・ラ・ランド』(2016年、監督:デミアン・チャゼル)を鑑賞。公開時そして名画座でも見逃してたが、映画館の混雑がひどくて閉口しながらもようやく見ることできた。今年のうちに見ておきたかった映画なので満足した。ラ・ラ・ランド スタ…

【映画感想】『美女と野獣』(2017) / ディズニーの長編アニメーション映画作品『美女と野獣』(1991)の実写リメイク作品

早稲田松竹で映画『美女と野獣』(2017年、監督:ビル・コンドン)を鑑賞。1991年に制作されたディズニーの長編アニメーション映画作品『美女と野獣』の実写リメイク作品。主演ベルを、「ハリー・ポッター」シリーズで知られるエマ・ワトソンが演じている。美…

【映画感想】『夜間もやってる保育園』(2017) / 夜間保育園の知られざる現実を描いたドキュメンタリー映画

ポレポレ東中野で映画『夜間もやってる保育園』(2017年、監督:大宮浩一)を見てきた。夜間保育園の知られざる現実を描いたドキュメンタリー映画。昨年「保育園落ちた日本死ね」というブログ記事が注目を集めたが、待機児童がいま大きな社会問題となっている…

【映画感想】『カティンの森』(2007) / ”カティンの森事件”を題材にしたポーランド映画

DVDで映画『カティンの森』(2007年、監督:アンジェイ・ワイダ)を鑑賞。第二次世界大戦中、ソ連軍のポーランド侵攻に際し、1940年にソ連内務人民委員部(KGBの前身)が、捕虜になった約15000人のポーランド将兵を虐殺、カチンの森に埋めたとされる「カティン…

【読書感想】森功『高倉健 七つの顔を隠し続けた男』(講談社、2017年)

2014年に83歳で死去し、伝説の映画スターとなった高倉健(1931-2014年)の人間の本質に迫るノンフィクション。綿密な取材に基づいていて読み応えがある。高倉健 七つの顔を隠し続けた男作者: 森功出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/08/30メディア: 単行本こ…

【読書感想】『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』(2016年、グラウンドワークス)

先日、地上波で初放送されて話題になった映画『シン・ゴジラ』(脚本・総監督:庵野秀明)の公式記録集です。某所から借り出してきて読んでみました。ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ ([バラエティ])作者: カラー、東宝,庵野秀明出版社/メーカー: グラウンド…