退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

映画

【映画感想】『はだかっ子』(1961) / 田坂具隆監督によるジュブナイル映画の大傑作

シネマヴェーラ渋谷の《女優 有馬稲子》 で映画『はだかっ子』(1961年、監督:田坂具隆)を鑑賞。戦争で父を亡くした少年は、母とともに貧しい生活を余儀なく送っていたが、小学校の先生や周りの人たちの支援により、たくましく生きていく姿を描く。児童映画…

【映画感想】『赤い陣羽織』(1958) / 歌舞伎座製作の民話仕立ての喜劇

シネマヴェーラ渋谷の《女優 有馬稲子》 で映画『赤い陣羽織』(1958年、監督:山本薩夫)を鑑賞。原作は木下順二による戯曲。中村勘三郎の映画初出演作。タイトルにある「赤い」を活かすためか、カラーの松竹グランドスコープで撮られた。今回は併映の『はだ…

【映画感想】『勝手にふるえてろ』(2017) / 松岡茉優の初主演による妄想力爆発の恋愛映画

早稲田松竹で映画『勝手にふるえてろ』(2017年、監督・脚本:大九明子)を鑑賞。原作は綿矢りさの同名小説。松岡茉優の初主演作。原作者と主演で期待していた作品。勝手にふるえてろ [Blu-ray]出版社/メーカー: Sony Music Marketing inc. (JDS) = DVD =発売…

【映画感想】『KUBO/クボ 二本の弦の秘密 』(2016) / 愛すべきストップモーションアニメ

新文芸坐で『KUBO/クボ 二本の弦の秘密 』(2016年、監督:トラヴィス・ナイト)を見てきた。スタジオライカによるストップモーションアニメ。日本リスペクトした作品として話題を集めた。公開時見ようと思ったが公開館が少なくあれあれというまに見逃して、よ…

【映画感想】『黒木太郎の愛と冒険』(1977) / 田中邦衛主演による森崎東の人生賛歌

神保町シアターの《七〇年代の憂鬱 退廃と情熱の映画史》という企画上映で、映画『黒木太郎の愛と冒険』(1977年、監督・脚本:森崎東)を鑑賞。田中邦衛主演。ATG作品。黒木太郎の愛と冒険発売日: 2013/11/26メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログを見…

【映画感想】『スリー・ビルボード』(2017) / 脚本が素晴らしいクライム・サスペンスの大傑作

新文芸坐で『スリー・ビルボード』(2017年、監督・脚本:マーティン・マクドナー)を鑑賞。道路脇の看板広告に掲げられた地元警察に対する批判的メッセージが、コニュニティーに起こした波紋を描くクライム・サスペンス。スリー・ビルボード 2枚組ブルーレイ&…

【映画感想】『15時17分、パリ行き』(2018) / イーストウッド監督しか撮れない映画

新文芸坐で『15時17分、パリ行き』(2018年)を鑑賞。アムステルダムからパリに向かう高速鉄道タリスで実際にあったテロ事件と、それに果敢に立ち向かった3人の米国人の若者を描く。主演の3人は実際に事件に遭遇した3人を本人役として起用している。クリント・…

【映画感想】『傷だらけの勲章』(1986) / 西城秀樹主演のポリス・アクション映画

新文芸坐の《緊急上映 追悼・西城秀樹》という追悼企画で映画『傷だらけの勲章』(1986年、斎藤光正監督 )を鑑賞。主演は西城秀樹。『愛と誠』(1974年)との二本立て。エジプトを舞台に、日本の刑事・都筑(西城秀樹)が活躍する姿を描いたポリス・アクション…

【映画感想】『修羅雪姫 怨み恋歌』(1974) / シリーズ第2弾は反体制映画。岸田森の怪演が光る

新文芸坐で開催中の《CD「追憶」発売記念&梶芽衣子著「真実」刊行記念 梶芽衣子映画祭》で、映画『修羅雪姫 怨み恋歌』(1974年、藤田敏八監督)を鑑賞。小池一雄&上村一夫コンビによる同名劇画の映画化。東映映画。『修羅雪姫』との二本立て。修羅雪姫 怨み…

【映画感想】『修羅雪姫』(1973) / タランティーノも認めた日本のアクション映画

新文芸坐で開催中の《CD「追憶」発売記念&梶芽衣子著「真実」刊行記念 梶芽衣子映画祭》で、映画『修羅雪姫』(1973年、藤田敏八監督)を鑑賞。小池一雄&上村一夫コンビによる同名劇画の映画化。東映映画。『修羅雪姫 怨み恋歌』との二本立て。修羅雪姫 [DVD]…

【映画感想】『街の灯』(1974) / 堺正章主演の人情喜劇。栗田ひろみ出演作

神保町シアターの《七〇年代の憂鬱 退廃と情熱の映画史》という企画上映で、映画『街の灯』(1974年、監督・脚本:森崎東)を鑑賞。堺正章主演の人情喜劇。松竹映画。街の灯 [VHS]出版社/メーカー: 松竹発売日: 1990/03/16メディア: VHS クリック: 6回この商品…

「1973『日本沈没』完全資料集成 」で思ったこと

70年代日本パニック映画の金字塔『日本映画』(1973年、監督:森谷司郎)という映画があった。小松左京のベストセラー小説を、当時5億円の巨費を投じて映画化し、社会現象と言われるほどの記録的なヒットとなった作品だ。この本は、初公開を含む写真と資料を集…

【映画感想】『女囚さそり 701号怨み節』(1973) / シリーズ第4弾。梶芽衣子版の最終作

新文芸坐で開催中の《CD「追憶」発売記念&梶芽衣子著「真実」刊行記念 梶芽衣子映画祭》で、映画『女囚さそり 701号怨み節』(1973年、長谷部安春監督)を鑑賞。篠原とおる原作のコミックの映画化。東映映画。併映は『野良猫ロック セックス・ハンター』だっ…

【映画感想】『野良猫ロック セックス・ハンター』(1970) / シリーズ第5弾。精悍な安岡力也がかっこいい

新文芸坐で開催中の《CD「追憶」発売記念&梶芽衣子著「真実」刊行記念 梶芽衣子映画祭》で、映画『野良猫ロック セックス・ハンター』(1970年、長谷部安春監督)を鑑賞。全5作が公開された「野良猫ロック」シリーズ第5弾。70年代の日活映画らしいアクション…

【映画感想】『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(1968) / 昭和ガメラ第4作。今度の敵は宇宙からの侵略者だ!

オールナイト《新文芸坐 昭和ガメラまつり 2018》で映画『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(1968年、湯浅憲明監督)を鑑賞。昭和ガメラシリーズ第4作。この映画からガメラは停滞期と言ってよいだろう。公開同時に興行的に成功したかどうかは別にして、大人の鑑賞に…

【映画感想】『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(1967) / 昭和ガメラ第3作。ギャオスの殺人音波がスゴい

オールナイト《新文芸坐 昭和ガメラまつり 2018》で映画『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(1967年、湯浅憲明監督)を鑑賞。昭和ガメラシリーズ第3作。大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス [Blu-ray]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2009/07/24メ…

【映画感想】『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』(1966) / 昭和ガメラ第2作は大人向け

オールナイト《新文芸坐 昭和ガメラまつり 2018》で映画『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』(1966年、田中重雄監督)を鑑賞。昭和ガメラシリーズ第2作。この作品から総天然色。大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン [Blu-ray]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発…

【映画感想】『大怪獣ガメラ』(1965) / 記念すべき昭和ガメラ第1作

オールナイト《新文芸坐 昭和ガメラまつり 2018》で映画『大怪獣ガメラ』(1965年、湯浅憲明監督)を見てきた。「昭和ガメラ」シリーズの第1作。白黒映画。大怪獣ガメラ [Blu-ray]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2009/07/24メディア: Blu-ray…

【映画感想】『女神の見えざる手』(2016) / 知られざるロビイスト業界を覗いてみる

新文芸坐で映画『女神の見えざる手』(2016年、ジョン・マッデン監督)を鑑賞。ジェシカ・チャステインが辣腕ロビイストを演じたサスペンス・スリラー映画。女神の見えざる手 [Blu-ray]出版社/メーカー: Happinet発売日: 2018/04/03メディア: Blu-rayこの商品…

【映画感想】『否定と肯定』(2016) / ホロコーストはなかった!?

新文芸坐で映画『否定と肯定』(2016年、ミック・ジャクソン監督)を鑑賞。ボラ・E・リップシュタットの書籍を原作として、実際にあって「アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット事件」を基にした作品。レイチェル・ワイズ主演。否定と肯定 [Blu-r…

オールナイト「昭和ガメラまつり 2018」に行ってきた

新文芸坐のオールナイト《新文芸坐 昭和ガメラまつり 2018》に行ってきました。昭和ガメラの第1作から第4作までを一気に見るという企画です。大映が1971年に倒産するまで、7本のガメラシリーズが撮られています。なお第8作『宇宙怪獣ガメラ』(1980年)は、大…

【映画感想】『とべない沈黙』(1966) / 黒木和雄監督の長編映画デビュー作

シネマヴェーラ渋谷の《“キネマ洋装店”コラボ企画 美しい女優・美しい衣装》という企画で映画『とべない沈黙』(1966年、黒木和雄監督)を鑑賞。白黒映画。とべない沈黙 [DVD]出版社/メーカー: テック・コミュニケーションズ発売日: 2002/06/06メディア: DVD …

【映画感想】『月曜日のユカ』(1964) / 中平康監督のスタイリッシュな一本

シネマヴェーラ渋谷の《“キネマ洋装店”コラボ企画 美しい女優・美しい衣装》という企画で映画『月曜日のユカ』(1964年、中平康監督)を鑑賞。加賀まりこ主演。白黒映画。日活100周年邦画クラシック GREAT20 月曜日のユカ HDリマスター版 [DVD]出版社/メー…

【読書感想】梶芽衣子『真実』(文藝春秋、2018年)

女優・梶芽衣子の自伝。語り書きだと思うが、本人が読者に語りかけるような文体は力強い。表紙の写真には眼力がある。読後にまず思ったのは、芯の強い人だなということ。真実作者: 清水まり,梶芽衣子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2018/03/12メディア: …

さよなら、渋谷シネパレス

27日に映画館「渋谷シネパレス」が閉館した。どちらかというと私は渋谷の街が苦手なので通いつめたわけではないが、時々利用していた映画館だ。70年間にわたって運営されてきた歴史のある映画館だった。渋谷シネパレスは、本日、2018年5月27日(日)を持ちまし…

【映画感想】『復活の日』(1980) / 日本映画史に残るSFスペクタル映画

渋谷シネパレスが閉館すると聞いて出かけてきた。《70年に感謝 ワンコイン(500円)でお別れです》という特別興行で、映画『復活の日』(1980年、深作欣二監督)を鑑賞。太っ腹の料金500円。主演は草刈正雄。原作は小松左京の同名小説。この映画は、細菌兵器と核…

【映画感想】『ビジランテ』(2017) / 地方都市の閉鎖性はうまく描けているが救いようのないラストは暗すぎるかも

新文芸坐で映画『ビジランテ』(2017年、脚本・監督:入江悠)を鑑賞。埼玉県深谷市をモデルに閉鎖的な地方都市の暗部を描いた作品。大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太らが出演。ビジランテ [DVD]出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)発売日: 2018/05/09メ…

【映画感想】『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017) / 蒼井優がいいね

新文芸坐で映画『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年、白石和彌監督)を鑑賞。浅野妙子の同名小説の映画化。蒼井優と阿部サダヲのダブル主演。R15+指定作品。彼女がその名を知らない鳥たち 特別版 [Blu-ray]出版社/メーカー: 松竹発売日: 2018/04/25メデ…

【映画感想】『ゴッホ 最期の手紙』(2017) / 「動く油絵」による長編アニメーション

早稲田松竹で映画『ゴッホ 最期の手紙』(2017年、監督: ドロタ・コビエラ, ヒュー・ウェルチマン)を鑑賞。画家のフィンセント・ファン・ゴッホの生涯とその死を描いたアニメーション映画。ゴッホ 最期の手紙 [Blu-ray]出版社/メーカー: Happinet発売日: 2018…

【映画感想】『福耳』(2003) / 宮藤官九郎と田中邦衛のコンビがすばらしい

新文芸坐の《「銀幕に愛をこめて ぼくはゴジラの同期生」刊行記念 宝田明映画祭》というプログラムで、映画『福耳』(2003年、瀧川治水監督)を鑑賞。宮藤官九郎の初主演映画。福耳 スペシャル・エディション [DVD]出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ…