退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

映画

【映画感想】『姉妹坂』(1985) / とりあえず旬の女優を4人集めました的なアイドル映画

新文芸坐の《ワンダーランドの映画作家 大林宣彦映画祭2017》で映画『姉妹坂』(1985年)を鑑賞。京都を舞台にした四姉妹の物語。原作は大山和栄の長編コミック。当時、現代版「細雪」と期待して見てガッカリしたことを思い出した。大林監督らしからぬ作品。姉…

【映画感想】『野ゆき山ゆき海べゆき』(1986) / 鉄骨娘がかわいい

新文芸坐の《ワンダーランドの映画作家 大林宣彦映画祭2017》で映画『野ゆき山ゆき海辺ゆき』(1986年)を鑑賞。「質実黒白オリジナル版」「豪華総天然色普及版」の2種類のプリントで公開されたが、今回の上映は〈カラー版〉だった。本当は〈モノクロ版〉を見…

【映画感想】『帝都物語』(1988) / 愛すべき昭和特撮の到達点

東京国立近代美術館フィルムセンターの《特集・逝ける映画人を偲んで 2015-2016》で映画『帝都物語』(1988年、監督:実相寺昭雄)を鑑賞。荒俣宏の同名小説の映画化。陰陽道、風水、奇門遁甲など東洋の神秘性をSF特撮に導入した記念碑的な作品である。渋沢…

【映画感想】『十八歳、海へ』(1979) / 予備校生の心中ごっこの顛末…

新文芸坐の《没後20年 藤田敏八 あの夏の光と影は ~20年目の八月》で映画『十八歳、海へ』(1979年)を鑑賞。中上健次の短編小説が原作。映画『サード』(1978年)の主演コンビ永島敏行と森下愛子が再共演になる。日活100周年邦画クラシックス GREATシリーズ 十…

【映画感想】『もっとしなやかにもっとしたたかに』(1979) / くたばれ、ニューファミリー!

新文芸坐の《没後20年 藤田敏八 あの夏の光と影は ~20年目の八月》で映画『もっとしなやかにもっとしたたかに 』(1979年)を鑑賞。当日の併映作品は『十八歳、海へ』だったので、森下愛子主演作の二本立て。もっとしなやかにもっとしたたかに [DVD]出版社/メ…

【映画感想】『プラチナデータ』(2013) / DNAデータをテーマにした近未来SFサスペンス映画

DVDで映画『プラチナデータ』(2013年、監督:大友啓史)を鑑賞。原作は東野圭吾の同名小説。主演は二宮和也。近未来SFサスペンス。プラチナデータ DVD スタンダード・エディション出版社/メーカー: 東宝発売日: 2013/09/27メディア: DVDこの商品を含むブログ…

【映画感想】『宣戦布告』(2002) / もし北朝鮮工作員が日本に上陸したら……

映画『宣戦布告』(2002年、監督:石侍露堂)を鑑賞する。麻生幾の同名小説の映画化作品。決してメジャーな作品ではないが、いま見ておくべき映画かもしれない。敦賀半島に潜水艦が座礁し、重武装した11人の北朝鮮工作員(映画では北東人民共和国とぼかしてい…

【映画感想】『3月のライオン【前編】』『3月のライオン【後編】』(2017) / 無難な仕上がりだけど日本映画はこれでいいのか?

目黒シネマで『3月のライオン【前編】』『3月のライオン【後編】』(2017年、監督:大友啓史)を二本立てで見てきました。以前も『ちはやふる』前後編の同時上映を見に行きましたが、こうした企画はありがたいです。羽海野チカの人気コミック「3月のライオン」…

【映画感想】『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』(2017) / マクドナルドの誕生秘話

気になっていた映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』(2017年、監督;ジョン・リー・ハンコック)を見てきた。原題は、ごくシンプルにThe Founderである。創業者という意味だが、世界展開しているファストフードの巨人である、マクドナルドの誕生を…

【映画感想】『沖田総司』(1974) / 草刈正雄みたいに濃い顔の沖田総司はいねえよ…

東京国立近代美術館フィルムセンターの《特集・逝ける映画人を偲んで 2015-2016》で映画『沖田総司』(1974年、監督:出目昌伸)を鑑賞。俳優としては駆け出しの草刈正雄が沖田総司に扮した異色時代劇。沖田総司 [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2004/12/…

【映画感想】『人生フルーツ』(2016) / 風と雑木林と建築家夫婦の物語

少しまえにポレポレ東中野で映画『人生フルーツ』 (2016年、監督:伏原健之)を見てきた。東海テレビによるドキュメンタリー映画。今年1月からのロングラン上映とのこと。津端修一さん90歳、英子さん87歳の夫婦は名古屋市郊外のベッドタウンの片隅にある、雑…

【映画感想】『海難1890』(2015) / 国境を越えた真の友情を描く日本×トルコ合作映画

DVDで映画『海難1890』(2015年、監督:田中光敏)を鑑賞。1890年に起きたエルトゥールル号遭難事件と、1985年のテヘラン邦人救出劇の二部構成。日本とトルコの友好125周年を記念して製作された日本×トルコ合作映画で、実話に基づく映画である。海難1890 [Blu-…

【映画感想】『愛と誠』(1974) / 早乙女愛が役名を芸名にして映画デビューしたアイドル映画

東京国立近代美術館フィルムセンターの《特集・逝ける映画人を偲んで 2015-2016》で映画『愛と誠』(1974年、監督:山根成之)を鑑賞。少年マガジンに連載された、梶原一騎原作・ながやす巧作画による人気劇画の実写映画化。あの頃映画 「愛と誠」 [DVD]出版…

【映画感想】『陸軍残虐物語』(1963) / 白黒映画でよかったなぁ

新文芸坐の《日本国憲法施行70周年記念 映画を通して反戦と平和を希求する映画祭》で映画『陸軍残虐物語』(1963年、監督:佐藤純彌)を鑑賞。佐藤純彌監督のデビュー作。白黒映画。陸軍残虐物語 [DVD]出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)発売日: 201…

【映画感想】『軍旗はためく下に』(1972) / 軍隊の真実を描く強烈な反戦映画

新文芸坐の《日本国憲法施行70周年記念 映画を通して反戦と平和を希求する映画祭》で映画『軍旗はためく下(もと)に』(1972年、監督:深作欣二)を鑑賞。原作は結城雅治の直木賞受賞作、脚本は新藤兼人。昭和27年戦没者遺族援護法が施行されたが、「敵前逃…

【映画感想】『図書館戦争-THE LAST MISSION-』(2015) / 新米隊員と鬼教官の恋のゆくえは…

有川浩の小説『図書館戦争』シリーズを原作とする、映画第2作『図書館戦争-THE LAST MISSION-』(2015年、監督:佐藤信介)を鑑賞。主演は岡田准一と榮倉奈々。以前、まちがってテレビドラマ『図書館戦争 ブック・オブ・メモリーズ』を借りてきて失敗したので…

【映画感想】『忍者秘帖 梟の城』(1963) / 工藤栄一監督のスタイリッシュな忍者映画

DVDで映画『忍者秘帖 梟の城』(1963年、監督:工藤栄一)を鑑賞。司馬遼太郎の直木賞受賞作『梟の城』の映像化作品。主演は大友柳太朗。ちなみに1999年に篠田正浩監督により再び映像化されている。忍者秘帖 梟の城 [DVD]出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(…

【映画感想】『TIME/タイム』(2011) / 「時は金なり」が現実になったSF映画

映画『TIME/タイム』(2011年、監督: アンドリュー・ニコル)をようやく鑑賞した。公開時、映画館で予告編を見て設定が面白そうと思ったが、結局上映館が少なく見逃したSF映画である。わかりにく邦題だが、原題は In Time である。TIME/タイム [Blu-ray]出版…

【映画感想】『千利休 本覺坊遺文』(1989) / 映像美は素晴らしいが三船が利休なのは謎

新文芸坐の《没後10年 巨匠・熊井啓》という熊井啓監督特集で映画『千利休 本覺坊遺文』(1989年)を鑑賞。井上靖晩年の小説『本覺坊遺文』の映画化作品。製作は西友でセゾン文化の残滓が感じられる。千利休 本覺坊遺文 [DVD]出版社/メーカー: 角川書店発売日:…

【映画感想】『お吟さま』(1978) / 熊井啓監督初めての時代劇

新文芸坐の《没後10年 巨匠・熊井啓》という熊井啓監督特集で映画『お吟さま』(1978年)を鑑賞。原作は今東光による直木賞受賞作の同名小説。熊井初めての時代劇映画。千利休(志村喬)の娘・お吟(中野良子)の胸には、堺の豪商に嫁いだ後も、初恋のキリシタ…

【映画感想】『ハクソー・リッジ』(2016) / 沖縄戦での衛生兵の活躍を描いた戦争映画

近くのシネコンで映画『ハクソー・リッジ』(2016年、監督:メル・ギブソン)を鑑賞。太平洋戦争の沖縄戦で衛生兵として従軍したデズモンド・T・ドスの実体験を描いた戦争映画。「ハクソー・リッジ」とは、沖縄戦において沖縄県浦添市にあった「前田高地」と呼…

【映画感想】『T2 トレインスポッティング』(2017) / 中年の危機を実感させる同窓会映画

早稲田松竹で映画『T2 トレインスポッティング』(2007年、監督:ダニー・ボイル)を鑑賞。90年代の伝説的青春映画『トレインスポッティング』(1996年)の20年ぶりの続編。オリジナルのスタッフとキャストが集結してが作られた続編が完成し話題になった。今回は…

【映画感想】『トレインスポッティング』(1996) / ダニー・ボイルの出世作

早稲田松竹で映画『トレインスポッティング』(1996年、監督:ダニー・ボイル)を鑑賞。アーヴィン・ウェルシュの同名小説の映画化。続編の映画『T2 トレインスポッティング』(2017年)との二本立てだった。2作を通して観るいい機会と思い出かけるが、整理券が…

【映画感想】『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016) / 家族の“熱い”愛を描いた感動ドラマ

新文芸坐で映画『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年、監督・脚本:中野量太)を鑑賞。主演は宮沢りえ。湯を沸かすほどの熱い愛 通常版 [Blu-ray]出版社/メーカー: TCエンタテインメント発売日: 2017/04/26メディア: Blu-rayこの商品を含むブログを見る銭湯を…

【映画感想】『彼らが本気で編むときは、』(2017) / LGBTをテーマに据えた話題作

新文芸坐で映画『彼らが本気で編むときは、』(2017年、監督・脚本:荻上直子)を鑑賞。併映の宮沢りえ主演『湯を沸かすほどの熱い愛』を目当てに出かけたので期待せずに見た。というのも、前作『レンタネコ』がリアリティゼロだったこともあり、荻上監督作品…

新文芸坐の値上げで思ったこと

今月から池袋の名画座「新文芸坐」の入場料金が値上げされた。一律50円の値上げである。詳細は以下のとおり。値上げについては、前から案内が出ていたので驚かなかったが、実際に券売機で入場料金を払うとときには少し抵抗があった。私の記憶では入場料金が1…

【映画感想】『家族ゲーム』(1983) / 80年代日本映画の至宝にして森田芳光監督の出世作

東京国立近代美術館フィルムセンターの《映画プロデューサー 佐々木史朗》をいう企画で、映画『家族ゲーム』(1983年、監督:森田芳光)を鑑賞。日本アート・シアター・ギルド作品。(新・死ぬまでにこれは観ろ! ) [Blu-ray]" title="家族ゲーム(新・死ぬまでに…

【映画感想】『ブラッド・ワーク』(2002) / クリント・イーストウッド監督による手慣れたクライム・サスペンス

新文芸坐の《ワーナー・ブラザース シネマフェスティバル PART2 クリント・イーストウッド編》で映画『ブラッド・ワーク』(2002年)を鑑賞。監督・製作・主演クリント・イーストウッド。ブラッド・ワーク [Blu-ray]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ…

【映画感想】『トゥルー・クライム』(1999) / クリント・イーストウッド監督・製作・主演による社会派サスペンス映画

新文芸坐の《ワーナー・ブラザース シネマフェスティバル PART2 クリント・イーストウッド編》で映画『トゥルー・クライム』(1999年)を鑑賞。監督・製作・主演クリント・イーストウッド。トゥルー・クライム [Blu-ray]出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース…

【映画感想】『ヒポクラテスたち』(1980) / 大森一樹監督の医大生体験を踏まえた青春群像映画

東京国立近代美術館フィルムセンターの《映画プロデューサー 佐々木史朗》をいう企画で、映画『ヒポクラテスたち』(1980年、監督:大森一樹)を鑑賞。日本アート・シアター・ギルド作品。ヒポクラテスたち HDニューマスター版 [Blu-ray]出版社/メーカー: キン…