退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

映画

【映画感想】『ザ・パッセージ/ピレネー突破口』(1979) / B級ナチス映画の枠にとどまらない戦争映画の佳作

新文芸坐の《魅惑のシネマ・クラシックスVol.32》で、映画『ザ・パッセージ/ピレネー突破口』(1979年、監督:J・リー・トンプソン)を鑑賞。イギリス映画。初見。ザ・パッセージ/ピレネー突破口 HDニューマスター版 [Blu-ray]出版社/メーカー: TCエンタテイン…

【映画感想】『恐怖の報酬〈オリジナル完全版〉』(1977) / ニトログリセリンをトラックで運ぶ話。リメイク版

新文芸坐の《魅惑のシネマ・クラシックスVol.32》で、映画『恐怖の報酬』(1977年、監督:ウィリアム・フリードキン)を鑑賞。イブ・モンタン主演、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の同名作品のリメイク版。恐怖の報酬【オリジナル完全版】 [Blu-ray]アーテ…

【映画感想】『エロティックな関係』(1992) / オールフランスロケでもダメなものはダメ

新文芸坐の《追悼 内田裕也 スクリーン上のロックンロール》という追悼企画で、映画『エロチックな関係』(1992年、監督:若松孝二)を鑑賞。内田がかつて出演した『エロチックな関係』(1978年)をパリに舞台を移してリメイク。エロティックな関係 [DVD]出版社…

【映画感想】『エロチックな関係』(1978) / 洒落たハードボイルド風味の日活ロマンポルノ

新文芸坐の《追悼 内田裕也 スクリーン上のロックンロール》という追悼企画で、映画『エロチックな関係』(1978年、監督:長谷部安春)を鑑賞。レイモン・マルロー原作の「春の自殺者」を翻案した日活ロマンポルノ作品。R18+作品。エロチックな関係メディア: P…

【映画感想】『ROMA/ローマ』(2018) / アルフォンソ・キュアロン監督の半自伝的映画

早稲田松竹のレイトショーで映画『ROMA/ローマ』(2018年)を鑑賞。 アルフォンソ・キュアロン監督の半自伝的映画。Netflixが配給したことでも話題になった。ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞受賞作品。白黒映画。1970年のメキシコシティのローマ地区が舞台。医…

別冊映画秘宝「昭和メカゴジラ鋼鉄図鑑」を読んでみた

別冊映画秘宝「昭和メカゴジラ鋼鉄図鑑」というムックを手に取ってみました。「特撮秘宝」の流れを汲むムックのようですが、「特撮秘宝」より大判なのがうれしい。別冊映画秘宝 昭和メカゴジラ鋼鉄図鑑 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)作者: 友井健人出版社/メー…

【映画感想】『水のないプール』(1982) / ジンジャーエールが飲みたくなる映画だが女性には向かないので要注意

新文芸坐の《追悼 内田裕也 スクリーン上のロックンロール》という追悼企画で、映画『餌食』(1982年、監督:若松孝二)を鑑賞。実際の事件にヒントを得た内田が若松監督に映画化を持ちかけたという内田の代表作。主人公のやってることはサイテーだが、生きる…

【映画感想】『餌食』(1979) / 日本では珍しいレゲエ映画。内田裕也とレゲエの取り合わせが不思議

新文芸坐の《追悼 内田裕也 スクリーン上のロックンロール》という追悼企画で、映画『餌食』(1979年、監督:若松孝二)を鑑賞。内田裕也の追悼には外せない作品。餌食 [VHS]出版社/メーカー: 東映ビデオ発売日: 1987/08/14メディア: VHS クリック: 3回この商…

【映画感想】『THE GUILTY/ギルティ』(2018) / 新しい感覚のサスペンス映画

新文芸坐で映画『THE GUILTY/ギルティ』(2018年、監督:グスタフ・モーラー)を鑑賞。「電話からの声と音だけで、誘拐事件を解決する」というデンマーク産のサスペンス映画。映画『ファースト・マン』の併映作品。まったくマークしてなかった映画。デンマーク…

【映画感想】『ファースト・マン』(2019) / 人類で初めて月面に立ったニール・アームストロングの伝記映画

新文芸坐で映画『ファースト・マン』(2019年、監督:デイミアン・チャゼル)を鑑賞。人類で初めて月面に降り立った、アポロ11号船長ニール・アームストロング(Neil Armstrong, 1930-2012)の伝記映画。ファースト・マン ブルーレイ+DVD [Blu-ray]出版社/メー…

【映画感想】『空母いぶき』(2019) / 原作とはまったくの別物のオリジナル。リアリティは皆無

近くのシネコンで映画『空母いぶき』(2019年、監督:若松節朗)を鑑賞。原作はかわぐちかいじの同名漫画。主演は西島秀俊。周囲の評判はサイアクだったので、見るかどうか迷ったが、原作者へのお布施だと思って観てきた。原作は連載中ということもあり、原作…

【映画感想】『サバイバルファミリー』(2017) / 電気が消滅した世界でのサバイバル家族

Amazonプライム・ビデオでで映画『サバイバルファミリー』(2017年)を鑑賞。脚本・監督は矢口史靖。主演は小日向文世。サバイバルファミリー Blu-ray出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2017/09/20メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (4件) を見る…

【映画感想】『キングコング対ゴジラ 4Kデジタルリマスター版』(1962) / ゴジラシリーズ第3作

新文芸坐の《「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」公開まで待ちきれない! これがゴジラだ!怪獣だ! 新文芸坐 大ゴジラまつり》という企画で、映画『キングコング対ゴジラ 4Kデジタルリマスター版』(1962年、監督:本多猪四郎)を鑑賞。" title="キングコ…

【映画感想】『東ベルリンから来た女』(2012) / ニーナ・ホスのクール・ビューティーに乾杯

DVDで映画『東ベルリンから来た女』(2012年、監督:リスティアン・ペッツォルト)を鑑賞。ニーナ・ホス主演。東西冷戦下の東ドイツの田舎町。国外脱出を計画をする女医を描いたヒューマンドラマ。東ベルリンから来た女 [DVD]出版社/メーカー: アルバトロス発…

【映画感想】『おもちゃ』(1998) / 深作欣二監督が晩年に撮った色街モノ。宮本真希のヌードが美しい

国立映画アーカイブの《映画監督 深作欣二》という企画で映画『おもちゃ』(1998年)を鑑賞。溝口健二監督の『祇園の姉妹』(1936年)のオマージュとして新藤兼人が書いた小説が原作、新藤自身が脚本化している。主演・宮本真希のデビュー作。「おもちゃ」のタイ…

「『しねまんすりい』リニューアル」に思う

机まわりを整理していたら、昔の「しねまんすりい」が出てきた。これを見て、今月から「しねまんすりい」がリニューアルされたことを思い出した。「しねまんすりい」というのは、池袋の名画座「新文芸坐」のスケジュール表のこと。どのようにリニューアルさ…

【訃報】京マチ子さん死去

大映で活躍した女優・京マチ子さんの訃報が報じられた。95歳。www.nikkansports.com彼女は戦前、大阪松竹少女歌劇団(OSK)で活躍し、戦後は大映に入社して若尾文子、山本富士子とともに大映の看板女優として大活躍した。大映ファンを自称するファンとしては大…

【映画感想】『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(2012) / 三島由紀夫x若松孝二

Amazonプライム・ビデオで映画『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』を鑑賞する。インディペンデント映画の巨匠・若松孝二が三島事件を追い、三島由紀夫の最期の日を映画化した話題作。11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち [Blu-ray]出版社/メーカー: ア…

【映画感想』『大統領の陰謀』(1976) / ウォーターゲート事件を題材にした社会派映画の傑作

新文芸坐の《魅惑のシネマ・クラシックスVol.31 ワーナー・ブラザース シネマ フェスティバル PART5》という企画で映画『大統領の陰謀』(1979年、監督:アラン・J・パクラ)を鑑賞。ウォーターゲート事件でニクソン大統領を辞任に追い込んだふたりのの若き新…

【映画感想】『狼たちの午後』(1979) / アル・パチーノの演技とスキのない脚本を堪能しろ!

新文芸坐の《魅惑のシネマ・クラシックスVol.31 ワーナー・ブラザース シネマ フェスティバル PART5》という企画で映画『狼たちの午後』(1979年、監督:シドニー・ルメット)を鑑賞。ニューヨークのブルックリンで実際に起こった銀行強盗事件を題材した犯罪映…

【映画感想】『ベン・ハー』(1959) / 古き良き時代のハリウッド大作。チャリオットの激走シーンに刮目せよ!

新文芸坐の《魅惑のシネマ・クラシックスVol.31 ワーナー・ブラザース シネマ フェスティバル PART5》という企画で映画『ベン・ハー』(1959年、監督:ウィリアム・ワイラー)を鑑賞。原作はルー・ウォーレスの同名小説。古き良き時代のハリウッド超大作。212…

映画『エヴァの匂い』再び

先日、名画座でジャンヌ・モロー主演の映画『エヴァの匂い』(1962年)を見たとき、英語版だったのがずっと気になっていた。昔見たときはたしかフランス語だった記憶があるし、もともとイタリア=フランス合作のはずですっきりしない。そこで紀伊国屋書店が販売…

【映画感想】『白昼の死角』(1979) / ピカレスク・ロマンに徹しきれなかった日本映画

DVDで映画『昼の死角』(1979年、監督:村川透)を鑑賞。原作は光クラブ事件をベースにした高木彬光の同名推理小説。角川映画のようだが、角川春樹がプロデュースした東映映画。主演は夏木勲。白昼の死角【DVD】出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)発…

オールナイト「新文芸坐 東宝スペクタクルまつり 2019」

新文芸坐で《新文芸坐 東宝スペクタクルまつり 2019》というオールナイト上映を見てきました。上映作品は以下の4本。 妖星ゴラス(1962年、監督:本多猪四郎) 海底軍艦(1963 年、監督:本多猪四郎) 宇宙大戦争(1959年、監督:本多猪四郎) 世界大戦争(1…

【映画感想】『沖縄スパイ戦史』(2018) / 沖縄戦の深い闇を描いたドキュメンタリー映画

新文芸坐の《気になる日本映画達〈アイツラ〉2018》で映画『沖縄スパイ戦史』(2018年、監督: 三上智恵、大矢英代)を鑑賞。沖縄戦におけるゲリラ戦やスパイ戦で引込された惨劇をふたりのジャーナリストが追ったドキュメンタリー映画。www.spy-senshi.com 沖…

【映画感想】『返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す』(2018) / 沖縄返還をめぐる実在の外交官の真実

新文芸坐の《気になる日本映画達〈アイツラ〉2018》で映画『返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す』(2018年、監督:柳川強)を鑑賞。原作は宮川徹志のドキュメンタリー『僕は沖縄を取り戻したい 異色の外交官・千葉一夫』である。当日は沖縄関連作品の二本立て…

【映画感想】『太平洋の翼』(1963) / 紫電改で編成された航空隊の奮戦を円谷英二の特撮で描く

新文芸坐の《没後10年 森繁久彌と松林宗恵監督》という企画で映画『太平洋の翼』(1963年、監督:松林宗恵)を鑑賞。戦艦大和のミニチュアなど円谷英二の特撮が冴えている。太平洋の翼 [東宝DVD名作セレクション]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2015/05/20メデ…

【映画感想】『人間魚雷回天』(1955) / 松林宗恵監督の大傑作・反戦映画

新文芸坐で映画『人間魚雷回天』(1955年、監督:松林宗恵)を鑑賞。《没後10年 森繁久彌と松林宗恵監督》という企画だったが、この映画には森繁久彌は出演していない。私はあらかじめ知っていたが紛らわしい。白黒映画。人間魚雷 回天 [DVD]出版社/メーカー: …

【映画感想】『エヴァの匂い』(1962) / ジャンヌ・モローの悪女ぶりにノックダウン

新文芸坐の《魅惑のシネマ・クラシックスVol.30》という企画で、映画『エヴァの匂い』(1962年、監督:ジョセフ・ロージー)を鑑賞。ジャンヌ・モロー主演。白黒映画。原題は単にEvaだが、生々しい邦題がついている。エヴァの匂い [Blu-ray]出版社/メーカー: K…

【映画感想】『ダンケルク』(1964) / フランス兵士からみたダンケルクの愛と悲劇

新文芸坐の《魅惑のシネマ・クラシックスVol.30》という企画で、映画『ダンケルク』(1964年、監督:アンリ・ヴェルヌイユ)を鑑賞。ひとりのフランス兵士からみた撤退作戦を描く。2017年に公開されたクリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』の影響で再…