退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

映画

【映画感想】『青春の蹉跌』(1974) / 70年代後半の閉塞感を切り取った奇跡の映画。さよならショーケン

国立映画アーカイブの《逝ける映画人を偲んで2017-2018》という恒例の追悼企画で、映画『青春の蹉跌』(1974年、監督:神代辰巳)を鑑賞する。先日の新文芸坐で行われた萩原健一追悼企画では上映されなかったので足を運んでみた。原作は石川達三の同名小説。《…

【映画感想】『ちいさな独裁者』(2018) / ドイツ軍の脱走兵が実際に引き起こした珍事件

新文芸坐の《映画を通して歴史や社会を考える(3) 権力を手にした男たち》という企画で映画『ちいさな独裁者』(2018年、脚本・監督:ロベルト・シュヴェンケ)を鑑賞。併映の『バイス』が目当てだったが、この映画も予告編を見て気になっていた作品だった。ド…

【映画感想】『バイス』(2018) / ディック・チェイニーの伝記映画

新文芸坐の《映画を通して歴史や社会を考える(3) 権力を手にした男たち》という企画で映画『バイス』(2018年、脚本・監督:アダム・マッケイ)を鑑賞。ジョージ・W・ブッシュの下で副大統領を務め、史上最強の権力を手にした副大統領と言われたディック・チェ…

【映画感想】『激動の昭和史 軍閥』(1970) / 小林桂樹が演じる東條英機

少し前になるが、新文芸坐の《映画を通して歴史や社会を考える(1) あの戦争を忘れない》という企画で映画『激動の昭和史 軍閥』(1970年、監督:堀川弘通)を見てきた。「東宝8.15シリーズ」の第4作。激動の昭和史 軍閥 [東宝DVD名作セレクション]出版社/メー…

【映画感想】『激動の昭和史 沖縄決戦』(1971) / 岡本喜八監督が描いた沖縄戦

少し前になるが、新文芸坐の《映画を通して歴史や社会を考える(1) あの戦争を忘れない》という企画で映画『激動の昭和史 沖縄決戦』(1971年、監督:岡本喜八)を見てきた。好きな映画のひとつ。何年かに一度みたくなる映画である。激動の昭和史 沖縄決戦 Blu…

【映画感想】『旅のおわり世界のはじまり』(2019) / 前田敦子x黒沢清監督の不思議な映画

少し前に映画『旅のおわり世界のはじまり』(2019年、脚本・監督:黒沢清)を見てきました。上映規模が小さいせいか、いつものシネコンでは上映がなかったので、出先にあったミニシアターで鑑賞。ヒットさせなければという重圧も少ないのだろうか、いい意味で…

【映画感想】『日本の黒幕(フィクサー)』(1979) / 田村正和がノリノリである

新文芸坐の《洒落たタッチと円熟の演出【追悼】職人監督(プロフェッショナル)降旗康男》という企画で映画『日本の黒幕』(1979年)を鑑賞。「黒幕」は「フィクサー」と読ませる。脚本は高田宏治。日本の黒幕 [DVD]出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D…

【映画感想】『仕掛人梅安』(1981) / 萬屋錦之介の梅安

新文芸坐の《洒落たタッチと円熟の演出【追悼】職人監督(プロフェッショナル)降旗康男》という企画で映画『仕掛人梅安』(1981年)を鑑賞。原作は池波正太郎による時代小説『仕掛人・藤枝梅安仕掛人・藤枝梅安』で、主演は萬屋錦之介。東映映画。仕掛人梅安…

【映画感想】『ハンターキラー 潜航せよ』(2018) / 一粒で二度美味しい戦争アクション映画

新文芸坐で映画『ハンターキラー 潜航せよ』(2018年、監督:ドノヴァン・マーシュ)を鑑賞。主演はジェラルド・バトラー。ハンターキラー 潜航せよ [Blu-ray]出版社/メーカー: ギャガ発売日: 2019/08/21メディア: Blu-rayこの商品を含むブログを見るロシア近…

【映画感想】『新聞記者』(2019) / 国産の社会派サスペンスだけど……

ふだんほとんど利用しないイオンシネマで映画『新聞記者』(2019年、監督:藤井道人)を観てきた。封切り時に見るつもりのない映画だったが、思いがけず空き時間ができたので鑑賞。館内は意外に混んでいてスマッシュヒットだという噂は本当のようだ。主演はシ…

【映画感想】『眠狂四郎 多情剣 』(1963) / 市川雷蔵版眠狂四郎シリーズ第7作

映画『眠狂四郎多情剣 』(1966年、監督:井上昭)を鑑賞。大映映画による市川雷蔵主演の眠狂四郎シリース第7作。原作は柴田錬三郎。眠狂四郎 多情剣 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/03/24メディア: DVDこの商品を含むブログを見る将…

【映画感想】『眠狂四郎殺法帖』(1963) / 市川雷蔵版眠狂四郎シリーズ第1作

DVDで映画『眠狂四郎殺法帖』(1963年、監督:田中徳三)を鑑賞。大映映画による市川雷蔵主演の眠狂四郎シリース第1作。原作は柴田錬三郎。眠狂四郎殺法帖 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/03/24メディア: DVDこの商品を含むブログを見…

【映画感想】『小説家を見つけたら』(2000) / 世代や人種を超えた友情

DVDで映画『小説家を見つけたら』(2000年、監督:ガス・ヴァン・サント)を鑑賞。ショーン・コネリー主演。小説家を見つけたら [AmazonDVDコレクション]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2016/09/21メディア: DVDこの商品を含…

【映画感想】『運び屋』(2018) / クリント・イーストウッドが監督・主演の務める犯罪映画

先日、新文芸坐で映画『運び屋』(2018年)を見てきた。監督と主演をクリント・イーストウッドが務める犯罪映画。実話を基にしたフィクション。運び屋 ブルーレイ&DVDセット (2枚組) [Blu-ray]出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメン…

【読書感想】内田裕也 『俺は最低な奴さ』(白夜書房、2009年)

内田裕也のインタビュー本。内田は今年3月に亡くなっているので、他界する約10年前に出版された本になる。69余年に渡る半生を赤裸々に語っている。インタビューアーは近田春夫。内田裕也 俺は最低な奴さ作者: 内田裕也出版社/メーカー: 白夜書房発売日: 2009…

【映画感想】『ウトヤ島、7月22日』(2018年) / ノルウェーの銃乱射事件を扱った映画

新文芸坐で『ウトヤ島、7月22日』(2018年、監督:エリック・ポッペ)を鑑賞。まったくマークしてなかったが、映画館で見た予告編に衝撃を受けて足を運んでみた。映画『ウトヤ島、7月22日』予告編2011年7月22日にノルウェーで発生した連続テロ事件を扱った映画…

【映画感想】『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019) / 東宝ゴジラの怪獣大集合で満足したが…

先日近くのシネコンで映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年、監督:マイケル・ドハティ)を鑑賞。レジェンダリー・ピクチャーズによるモンスターバースシリーズ第3作。怪獣映画ファンを自認する私としては見逃せない。怪獣バトルシーンはよくで…

30年前に公開されたアニメ映画『ヴイナス戦記』(1989)が懐かしい

先週末、AbemaTVで配信されてたアニメ映画『ヴイナス戦記』(監督:安彦良和)を見た。近未来の金星を舞台にした戦争SFアニメ映画。これを全編見せてくれるという、AbemaTVの太っ腹に乾杯。ヴイナス戦記 (特装限定版) [Blu-ray]出版社/メーカー: バンダイナ…

【映画感想】『渋滞』(1991) / 日本人は本当に豊かになったのか問いかけるロードムービー

新文芸坐の《追悼・萩原健一 銀幕の反逆児に、別れの“ララバイ”を》で、映画『渋滞』(1991年、監督:黒土三男)を鑑賞。年末、四国・真鍋島まで帰郷するサラリーマン一家を描いたロードムービー。渋滞 [DVD]出版社/メーカー: パイオニアLDC発売日: 2000/11/24…

【映画感想】『極道の妻たち 三代目姐』(1989) / 「極妻」シリーズ第3作

新文芸坐の《追悼・萩原健一 銀幕の反逆児に、別れの“ララバイ”を》で、映画『極道の妻たち 三代目姐』(1989年、監督:降旗康男)を鑑賞。五社英雄監督が岩下志麻主演で撮った東映ヤクザ映画『極道の妻たち』(1986年)が人気を博し、監督や出演者を変えながら…

【映画感想】『化石の森』(1973) / 女性たちに囚われるエリート医師。ショーケン主演だが杉村春子の映画

新文芸坐の《追悼・萩原健一 銀幕の反逆児に、別れの“ララバイ”を》で、映画『化石の森』(1985年、監督:篠田正浩)を鑑賞。原作は石原慎太郎の同名小説。化石の森 [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2005/05/27メディア: DVD クリック: 7回この商品を含むブ…

【映画感想】『瀬降り物語』(1985) / 民俗学的には価値があるのかもしれないが娯楽映画としては期待はずれ

新文芸坐の《追悼・萩原健一 銀幕の反逆児に、別れの“ララバイ”を》で、映画『瀬降り物語』(1985年、監督・脚本:中島貞夫)を鑑賞。瀬降り物語 [DVD]出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)発売日: 2019/02/06メディア: DVDこの商品を含むブログを見る…

【映画感想】『めまい』(1971) / 辺見マリ主演のアイドル映画

新文芸坐の《追悼・萩原健一 銀幕の反逆児に、別れの“ララバイ”を》で、映画『めまい』(1971年、監督:斎藤耕一)を鑑賞。ヒッチコックのVertigoとはまったく関係ない、辺見マリ主演のアイドル映画。映画タイトルは辺見の4枚目のシングル曲から。高校時代、セ…

【映画感想】『ザ・テンプターズ 涙のあとに微笑みを』(1969) / テンプターズ唯一の主演映画

新文芸坐の《追悼・萩原健一 銀幕の反逆児に、別れの“ララバイ”を》で、映画『ザ・テンプターズ 涙のあとに微笑みを』(1969年、監督:内川清一郎)を鑑賞。ザ・テンプターズ唯一の主演映画。ショーケンは鳩を飼い、母親(新珠三千代)の再婚話に悩む高校生役…

【映画感想】『ザ・パッセージ/ピレネー突破口』(1979) / B級ナチス映画の枠にとどまらない戦争映画の佳作

新文芸坐の《魅惑のシネマ・クラシックスVol.32》で、映画『ザ・パッセージ/ピレネー突破口』(1979年、監督:J・リー・トンプソン)を鑑賞。イギリス映画。初見。ザ・パッセージ/ピレネー突破口 HDニューマスター版 [Blu-ray]出版社/メーカー: TCエンタテイン…

【映画感想】『恐怖の報酬〈オリジナル完全版〉』(1977) / ニトログリセリンをトラックで運ぶ話。リメイク版

新文芸坐の《魅惑のシネマ・クラシックスVol.32》で、映画『恐怖の報酬』(1977年、監督:ウィリアム・フリードキン)を鑑賞。イブ・モンタン主演、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の同名作品のリメイク版。恐怖の報酬【オリジナル完全版】 [Blu-ray]アーテ…

【映画感想】『エロティックな関係』(1992) / オールフランスロケでもダメなものはダメ

新文芸坐の《追悼 内田裕也 スクリーン上のロックンロール》という追悼企画で、映画『エロチックな関係』(1992年、監督:若松孝二)を鑑賞。内田がかつて出演した『エロチックな関係』(1978年)をパリに舞台を移してリメイク。エロティックな関係 [DVD]出版社…

【映画感想】『エロチックな関係』(1978) / 洒落たハードボイルド風味の日活ロマンポルノ

新文芸坐の《追悼 内田裕也 スクリーン上のロックンロール》という追悼企画で、映画『エロチックな関係』(1978年、監督:長谷部安春)を鑑賞。レイモン・マルロー原作の「春の自殺者」を翻案した日活ロマンポルノ作品。R18+作品。エロチックな関係メディア: P…

【映画感想】『ROMA/ローマ』(2018) / アルフォンソ・キュアロン監督の半自伝的映画

早稲田松竹のレイトショーで映画『ROMA/ローマ』(2018年)を鑑賞。 アルフォンソ・キュアロン監督の半自伝的映画。Netflixが配給したことでも話題になった。ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞受賞作品。白黒映画。1970年のメキシコシティのローマ地区が舞台。医…

別冊映画秘宝「昭和メカゴジラ鋼鉄図鑑」を読んでみた

別冊映画秘宝「昭和メカゴジラ鋼鉄図鑑」というムックを手に取ってみました。「特撮秘宝」の流れを汲むムックのようですが、「特撮秘宝」より大判なのがうれしい。別冊映画秘宝 昭和メカゴジラ鋼鉄図鑑 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)作者: 友井健人出版社/メー…