退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

映画

【映画感想】『眠狂四郎勝負』(1964) / 市川雷蔵版「眠狂四郎」シリーズ第2作。シリーズ屈指の名作

市川版「眠狂四郎」シリーズ第2作『眠狂四郎勝負』(1964年、監督:三隅研次)を鑑賞。イマイチ焦点の定まらなかった第1作だったが、それを見事に挽回したシリーズ第2作。市川雷蔵の魅力を引き出しつつ、時代劇のエンターテイメント性を盛り込んだシリーズ屈指…

【映画感想】『骨までしゃぶる』(1966) / 加藤泰監督が明治時代の遊郭の裏表を描く名作

新文芸坐の《映画監督・加藤泰 情念の横溢》で映画『骨までしゃぶる』(1966年)を鑑賞。主演は加藤泰組の常連・桜町弘子。夏八木勲の映画デビュー作でもある。白黒映画。明治30年代の洲崎新地。極貧のため郭に売られた貧農の娘・お絹(桜町弘子)は、着物や部…

【映画感想】『明治侠客伝 三代目襲名』(1965) / 加藤泰監督による任侠映画の傑作

新文芸坐の《映画監督・加藤泰 情念の横溢》で映画『明治侠客伝 三代目襲名』(1965年)を鑑賞。東映の時代劇路線が行き詰まり、任侠映画路線に転換したころの作品。主演は鶴田浩二。明治侠客伝 三代目襲名 [DVD]出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)発…

【映画感想】『ジョーカー』(2019) / バットマンの悪役ジョーカーの誕生物語

近所のシネコンで映画『ジョーカー』(2019年、監督:トッド・フィリップス)を鑑賞。DCコミック「バットマン」の悪役ジョーカーの誕生の経緯を描く。主演はホアキン・フェニックス。ゴッサムシティで老母を介護しながらひっそり暮らしていたアーサー(ホアキ…

「劇場版 はいからさんが通る」前編・後編を一気にみる

大和和紀の画業50周年の一環として二部作で制作された、アニメ「劇場版 はいからさんが通る」を見ました。それぞれのタイトルは以下のとおり。 劇場版 はいからさんが通る 前編 〜紅緒、花の17歳〜(2017年、監督:古橋一浩) 劇場版 はいからさんが通る 後…

【映画感想】『太平洋奇跡の作戦 キスカ』(1965) / キスカ島撤退作戦を題材にした東宝戦争映画

DVDで映画『太平洋奇跡の作戦 キスカ』(1965年、監督:丸山誠治)を鑑賞。主演は三船敏郎。白黒映画。太平洋奇跡の作戦 キスカ [東宝DVD名作セレクション]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2015/05/20メディア: DVDこの商品を含むブログを見る1943年に日本海軍に…

【映画感想】『貸間あり』(1959) / 大阪下町を舞台にしたスラップスティック

新文芸坐の《サヨナラだけが人生だ 川島雄三の世界》で、映画『貸間あり』(1959年)を鑑賞。原作は井伏鱒二の小説だが大胆に脚色されている。白黒映画。貸間あり [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2005/11/25メディア: DVD クリック: 11回この商品を含むブ…

【映画感想】『人も歩けば』(1960) / フランキー堺がドラム叩いてます

新文芸坐の《サヨナラだけが人生だ 川島雄三の世界》で、映画『人も歩けば』(1960年)を鑑賞。白黒映画。ジャズドラマーの砂川桂馬(フランキー堺)は、好きな将棋が縁で銀座裏路地の質屋に婿養子に入るが、義父はあっけなくポックリ。質屋経営は上手くいかず…

【映画感想】『居眠り磐音』(2019) / 幕の内弁当のような時代劇映画

新文芸坐で映画『居眠り磐音』(2019年、監督:本木克英)を鑑賞する。佐伯泰英による時代小説シリーズの映画化。主演は松坂桃李。併映は『武蔵 -むさし-』で時代劇二本立てだったが、併映作が目当てだったので、こちらはほとんど予習なしで見た。居眠り磐音 …

【映画感想】『昭和刑事物語 俺にまかせろ』(1958) / 親子刑事モノかと思ったがガッカリ

新文芸坐の《尾けろ!張り込め!推理しろ! 昭和の刑事<デカ>が見た風景》という企画で映画『闇を裂く一発』(1958年、監督:日高繁明)を鑑賞。昭和のプログラムピクチャーから刑事モノをチョイスした企画。東宝映画。事務所荒らしの男が殺害されるが、容疑…

【映画感想】『闇を裂く一発』(1968) / 一発必中のガンアクション

新文芸坐の《尾けろ!張り込め!推理しろ! 昭和の刑事<デカ>が見た風景》という企画で映画『闇を裂く一発』(1968年、監督:村野鐵太郎)を鑑賞。昭和のプログラムピクチャーから刑事モノをチョイスした企画。大映映画。メキシコ五輪の強化選手になっている…

【映画感想】『未来のミライ』(2018) / 細田守監督の最新作だけど……。

まったく予習しないでアニメ映画『未来のミライ』(2018年)を見た。大好きな『サマーウォーズ』の細田守監督の最新作。タイトルからミライという人物が主人公かと思ったがハズレ。「未来のミライ」スタンダード・エディション [Blu-ray]出版社/メーカー: バッ…

【映画感想】『ビリーブ 未来への大逆転』(2018) / 若き日のルース・ベイダー・ギンズバーグを描いた伝記映画

新文芸坐で映画『ビリーブ 未来への大逆転』(2018年、監督:ミミ・レダー)を鑑賞。アメリカ合衆国最高裁判所の女性判事であるルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg, 1933-)が、弁護士時代に史上初の男女平等裁判に挑んだ実話を基にした伝記映…

【映画感想】『RBG 最強の85才』(2018) / ルース・ベイダー・ギンズバーグの人生を綴るドキュメンタリー映画

新文芸坐で映画『RBG 最強の85才』を鑑賞。アメリカ合衆国最高裁判所の女性判事であるルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg, 1933-)の人生を綴るドキュメンタリー映画。タイトルのRBGは名前の頭文字を取ったもの。併映は伝記映画『ビリーブ …

【映画感想】『非行少女』(1963) / 和泉雅子の代表作は拾い物

神保町シアターの《日活戦後製作再開65周年記念 スクリーンの青春 日活女優図鑑》という企画で映画『非行少女』(1963年、監督:浦山桐郎)を鑑賞する。白黒映画。ヒロインは和泉雅子。非行少女 [DVD]出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)発売日: 2013/06/04メデ…

【映画感想】『主戦場』(2019) / 慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画

新文芸坐で映画『主戦場』(2019年、監督:ミキ・デザキ)を鑑賞。今年春に公開されて話題になった日本の慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画。正直、慰安婦問題についてそれほど関心があるわけではないが、最近の日韓関係悪化のメカニズムには興味がある…

【映画感想】『パーフェクトブルー』(1997) / 今敏監督の出世作だが見る機会が少ないアニメ映画

先週、キネカ大森でアニメ映画『パーフェクトブルー』(1997年)を見てきた。本作は今敏監督の初監督作品。今敏監督の二本立てプログラムで、併映は『千年女優』(2002年)だった。パーフェクトブルー【通常版】 [Blu-ray]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテ…

【映画感想】『黒い画集 第二話 寒流』(1961) / 堕ちてゆく銀行マンを池部良が好演しているがひどい話だ

新文芸坐の《精緻と克明 鈴木英夫の手腕》という企画で映画『黒い画集 第二話 寒流』(1961年、監督:鈴木英夫)を鑑賞。松本清張のミステリーの映画化。東宝映画。白黒映画。第二話とあるのは、堀川弘通監督『黒い画集 あるサラリーマンの証言』(1960年)に続…

【映画感想】『越後つついし親不知』(1964) / 佐久間良子がなかなかいい

神保町シアターの《生誕90年記念 昭和の怪優 小沢昭一のすゝめ》という企画で、映画『越後つついし親不知』(1964年、監督:今井正)を鑑賞。原作は水上勉の短編小説、主演は佐久間良子。東映が制作した文芸作品。白黒映画。越後つついし親不知 [DVD]出版社/メ…

【映画感想】『薄桜記』(1959) / 大映映画の底力を見せつける市川雷蔵主演の時代劇

先日、山本耕史主演のBS時代劇「薄桜記」(2012年)を見て、そう言えば市川雷蔵主演の大映映画があったはずだと見直してみた。監督は 森一生、脚本は伊藤大輔という強力な布陣で、赤穂討ち入りを背景に、赤穂浪士・堀部安兵衛(勝新太郎)と旗本・丹下典膳(市…

【映画感想】『ザ・フォーリナー/復讐者』(2017) / 冷徹非情なジャッキー・チェンが新鮮

新文芸坐で映画『ザ・フォーリナー/復讐者』(2017年、監督:マーティン・キャンベル)を鑑賞。ロンドンを舞台にしたアクション・サスペンス映画。主演はジャッキー・チェン。ザ・フォーリナー/復讐者 [DVD]出版社/メーカー: 松竹発売日: 2019/11/06メディア:…

【映画感想】『スノー・ロワイヤル』(2019) / 雪の田舎街を舞台にしたタランティーノ風味のクライム・アクション映画

新文芸坐で映画『スノー・ロワイヤル』(2019年、監督:ハンス・ペテル・モランド)を鑑賞。ノルウェー映画『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』をハリウッドでリメイクした作品。主演はリーアム・ニーソン。スノー・ロワイヤル [Blu-ray]出版社/メーカー:…

【映画感想】『マジンガーZ / INFINITY』(2017) / 巨大ロボットアニメの原点「マジンガーZ」が21世紀に復活!

AbemaTVの永井豪特集で劇場版『マジンガーZ / INFINITY』(2017年、監督:志水淳児)を鑑賞。日本アニメの金字塔である巨大ロボットアニメーションの原点とも言える「マジンガーZ」が21世紀に復活して話題になった劇場アニメーション作品。制作は東映アニメー…

【映画感想】『未知との遭遇』(1977=2002) / スティーブン・スピルバーグ監督による映画史上に残る傑作

新文芸坐の《魅惑のシネマ・クラシックス Vol.33》という企画で、映画『未知との遭遇』(1977年、監督・脚本:スティーブン・スピルバーグ)を鑑賞。いろいろ版がなか今回みたのは〈ファイナル・カット版〉。「未知との遭遇」という邦題を考えた人はエライとあ…

【映画感想】『バンデットQ』(1981) / テリー・ギリアム監督のファンタジー映画

新文芸坐の《魅惑のシネマ・クラシックス Vol.33》という企画で、映画『バンデットQ』(1981年)を鑑賞。鬼才テリー・ギリアム監督の初期に手掛けたファンタジー映画。邦題の「Q」は配給会社が勝手に付けてもので意味がなく、原題はTime Banditsという。bandit…

【映画感想】『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017) / ブラック企業からの逃避劇だがこれでいいのか?

DVDで映画『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017年、監督: 成島出)を鑑賞。原作は北川恵海の同名小説、主演は福士蒼汰。ちょっと今から仕事やめてくる 通常版 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/12/08メディア: DVDこの商品を含むブ…

【映画感想】『十階のモスキート』(1983) / 破滅していく現役警察官を描いた内田裕也主演の傑作

神保町シアターの《にっぽんのアツい男たち2 ~無鉄砲野郎の美学》で映画『十階のモスキート』(1983年)を鑑賞。崔洋一監督の映画デビュー作。主演は内田裕也。NIKKATSU COLLECTION 十階のモスキート [DVD]出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)発売日: 2009/07/…

【映画感想】『座頭市地獄旅』(1965) / 座頭市 vs 浪人を描くシリーズ第12作

新文芸坐の《座頭市 令和に甦る盲目の侠客》で映画『座頭市地獄旅』(1965年)を鑑賞。勝新太郎の代表作、座頭市シリーズの第12作。監督は当日併映の第1作と同じ三隅研次。座頭市地獄旅 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/03/24メディア:…

【映画感想】『座頭市物語』(1962) / 勝新太郎生涯の当たり役・座頭市の記念すべき第1作

新文芸坐の《座頭市 令和に甦る盲目の侠客》で映画『座頭市物語』(1962年、監督:三隅研次)を鑑賞。白黒映画。主演は勝新太郎。座頭市物語 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/03/24メディア: DVDこの商品を含むブログを見る以後26本も…

【悲報】新文芸坐、料金値上げ

最近、消費増税が控えているせいか、いろいろなモノが値上がりしていますが、池袋にある名画座「新文芸坐」でも料金改定が発表されました。 料金改定のお知らせ | 新文芸坐 先日、9月から料金改定しますというお知らせが掲示されましたが、具体的な料金は発…