退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

映画

「1973『日本沈没』完全資料集成 」で思ったこと

70年代日本パニック映画の金字塔『日本映画』(1973年、監督:森谷司郎)という映画があった。小松左京のベストセラー小説を、当時5億円の巨費を投じて映画化し、社会現象と言われるほどの記録的なヒットとなった作品だ。この本は、初公開を含む写真と資料を集…

【映画感想】『女囚さそり 701号怨み節』(1973) / シリーズ第4弾。梶芽衣子版の最終作

新文芸坐で開催中の《CD「追憶」発売記念&梶芽衣子著「真実」刊行記念 梶芽衣子映画祭》で、映画『女囚さそり 701号怨み節』(1973年、長谷部安春監督)を鑑賞。篠原とおる原作のコミックの映画化。東映映画。併映は『野良猫ロック セックス・ハンター』だっ…

【映画感想】『野良猫ロック セックス・ハンター』(1970) / シリーズ第5弾。精悍な安岡力也がかっこいい

新文芸坐で開催中の《CD「追憶」発売記念&梶芽衣子著「真実」刊行記念 梶芽衣子映画祭》で、映画『野良猫ロック セックス・ハンター』(1970年、長谷部安春監督)を鑑賞。全5作が公開された「野良猫ロック」シリーズ第5弾。70年代の日活映画らしいアクション…

【映画感想】『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(1968) / 昭和ガメラ第4作。今度の敵は宇宙からの侵略者だ!

オールナイト《新文芸坐 昭和ガメラまつり 2018》で映画『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(1968年、湯浅憲明監督)を鑑賞。昭和ガメラシリーズ第4作。この映画からガメラは停滞期と言ってよいだろう。公開同時に興行的に成功したかどうかは別にして、大人の鑑賞に…

【映画感想】『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(1967) / 昭和ガメラ第3作。ギャオスの殺人音波がスゴい

オールナイト《新文芸坐 昭和ガメラまつり 2018》で映画『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(1967年、湯浅憲明監督)を鑑賞。昭和ガメラシリーズ第3作。大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス [Blu-ray]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2009/07/24メ…

【映画感想】『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』(1966) / 昭和ガメラ第2作は大人向け

オールナイト《新文芸坐 昭和ガメラまつり 2018》で映画『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』(1966年、田中重雄監督)を鑑賞。昭和ガメラシリーズ第2作。この作品から総天然色。大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン [Blu-ray]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発…

【映画感想】『大怪獣ガメラ』(1965) / 記念すべき昭和ガメラ第1作

オールナイト《新文芸坐 昭和ガメラまつり 2018》で映画『大怪獣ガメラ』(1965年、湯浅憲明監督)を見てきた。「昭和ガメラ」シリーズの第1作。白黒映画。大怪獣ガメラ [Blu-ray]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2009/07/24メディア: Blu-ray…

【映画感想】『女神の見えざる手』(2016) / 知られざるロビイスト業界を覗いてみる

新文芸坐で映画『女神の見えざる手』(2016年、ジョン・マッデン監督)を鑑賞。ジェシカ・チャステインが辣腕ロビイストを演じたサスペンス・スリラー映画。女神の見えざる手 [Blu-ray]出版社/メーカー: Happinet発売日: 2018/04/03メディア: Blu-rayこの商品…

【映画感想】『否定と肯定』(2016) / ホロコーストはなかった!?

新文芸坐で映画『否定と肯定』(2016年、ミック・ジャクソン監督)を鑑賞。ボラ・E・リップシュタットの書籍を原作として、実際にあって「アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット事件」を基にした作品。レイチェル・ワイズ主演。否定と肯定 [Blu-r…

オールナイト「昭和ガメラまつり 2018」に行ってきた

新文芸坐のオールナイト《新文芸坐 昭和ガメラまつり 2018》に行ってきました。昭和ガメラの第1作から第4作までを一気に見るという企画です。大映が1971年に倒産するまで、7本のガメラシリーズが撮られています。なお第8作『宇宙怪獣ガメラ』(1980年)は、大…

【映画感想】『とべない沈黙』(1966) / 黒木和雄監督の長編映画デビュー作

シネマヴェーラ渋谷の《“キネマ洋装店”コラボ企画 美しい女優・美しい衣装》という企画で映画『とべない沈黙』(1966年、黒木和雄監督)を鑑賞。白黒映画。とべない沈黙 [DVD]出版社/メーカー: テック・コミュニケーションズ発売日: 2002/06/06メディア: DVD …

【映画感想】『月曜日のユカ』(1964) / 中平康監督のスタイリッシュな一本

シネマヴェーラ渋谷の《“キネマ洋装店”コラボ企画 美しい女優・美しい衣装》という企画で映画『月曜日のユカ』(1964年、中平康監督)を鑑賞。加賀まりこ主演。白黒映画。日活100周年邦画クラシック GREAT20 月曜日のユカ HDリマスター版 [DVD]出版社/メー…

【読書感想】梶芽衣子『真実』(文藝春秋、2018年)

女優・梶芽衣子の自伝。語り書きだと思うが、本人が読者に語りかけるような文体は力強い。表紙の写真には眼力がある。読後にまず思ったのは、芯の強い人だなということ。真実作者: 清水まり,梶芽衣子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2018/03/12メディア: …

さよなら、渋谷シネパレス

27日に映画館「渋谷シネパレス」が閉館した。どちらかというと私は渋谷の街が苦手なので通いつめたわけではないが、時々利用していた映画館だ。70年間にわたって運営されてきた歴史のある映画館だった。渋谷シネパレスは、本日、2018年5月27日(日)を持ちまし…

【映画感想】『復活の日』(1980) / 日本映画史に残るSFスペクタル映画

渋谷シネパレスが閉館すると聞いて出かけてきた。《70年に感謝 ワンコイン(500円)でお別れです》という特別興行で、映画『復活の日』(1980年、深作欣二監督)を鑑賞。太っ腹の料金500円。主演は草刈正雄。原作は小松左京の同名小説。この映画は、細菌兵器と核…

【映画感想】『ビジランテ』(2017) / 地方都市の閉鎖性はうまく描けているが救いようのないラストは暗すぎるかも

新文芸坐で映画『ビジランテ』(2017年、脚本・監督:入江悠)を鑑賞。埼玉県深谷市をモデルに閉鎖的な地方都市の暗部を描いた作品。大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太らが出演。ビジランテ [DVD]出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)発売日: 2018/05/09メ…

【映画感想】『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017) / 蒼井優がいいね

新文芸坐で映画『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年、白石和彌監督)を鑑賞。浅野妙子の同名小説の映画化。蒼井優と阿部サダヲのダブル主演。R15+指定作品。彼女がその名を知らない鳥たち 特別版 [Blu-ray]出版社/メーカー: 松竹発売日: 2018/04/25メデ…

【映画感想】『ゴッホ 最期の手紙』(2017) / 「動く油絵」による長編アニメーション

早稲田松竹で映画『ゴッホ 最期の手紙』(2017年、監督: ドロタ・コビエラ, ヒュー・ウェルチマン)を鑑賞。画家のフィンセント・ファン・ゴッホの生涯とその死を描いたアニメーション映画。ゴッホ 最期の手紙 [Blu-ray]出版社/メーカー: Happinet発売日: 2018…

【映画感想】『福耳』(2003) / 宮藤官九郎と田中邦衛のコンビがすばらしい

新文芸坐の《「銀幕に愛をこめて ぼくはゴジラの同期生」刊行記念 宝田明映画祭》というプログラムで、映画『福耳』(2003年、瀧川治水監督)を鑑賞。宮藤官九郎の初主演映画。福耳 スペシャル・エディション [DVD]出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ…

【映画感想】『ミンボーの女』(1992) / 民事介入暴力と戦う弁護士とホテルマンの活躍を描く

新文芸坐の《「銀幕に愛をこめて ぼくはゴジラの同期生」刊行記念 宝田明映画祭》で、映画『ミンボーの女』(1992年、監督・脚本:伊丹十三)を鑑賞。銀幕に愛をこめて ―ぼくはゴジラの同期生 (単行本)作者: 宝田明,のむみち出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: …

【訃報】星由里子さん死去

東宝で活躍した女優・星由里子さんが亡くなった。74歳だった。www.nikkansports.com彼女の映画デビューは1959年。1961年にスタートした加山雄三主演「若大将シリーズ」で前半のマドンナを演じたことで知られている。訃報を耳にしたのが、名画座の宝田明特集…

【映画感想】『アンストッパブル』(2010) / 暴走機関車を止めろ!

DVDで映画『アンストッパブル』(2010年)を鑑賞。トニー・スコット監督の最後の監督作品。リストラ勧告を受けたベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)と、離婚トラブルを抱えて落ち着かない新米車掌ウィル(クリス・パイン)のコンビが強力して暴走…

【映画感想】『三匹の侍』(1964) / 五社英雄の映画監督デビュー作

映画『三匹の侍』(1964年)を鑑賞。1963年から1969年までフジテレビ系列で放送された人気テレビ時代劇の映画化。テレビ版も演出した五社英雄の劇場映画デビュー作。白黒映画。あの頃映画 「三匹の侍」 [DVD]出版社/メーカー: 松竹発売日: 2012/12/21メディア:…

【映画感想】『手討』(1963) / 市川雷蔵主演の格調高い悲恋物語

角川シネマ新宿の《大映創立75年記念企画 大映男優祭》で、映画『手討』(1963年、田中徳三監督)を鑑賞。「番町皿屋敷」を大胆に脚色して悲恋物語として映画化。原作は岡本綺堂。主演は市川雷蔵。手討 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2014…

【映画感想】『蜜のあわれ』(2016) / 金魚に「交尾してまいりまする」って言われてもなぁ

新文芸坐のオールナイト《追悼・大杉漣 いつもそこにいた名バイプレイヤー》で映画『蜜のあわれ』(2016年、 石井岳龍監督)を鑑賞。室生犀星の幻想文学を映画化。主演は二階堂ふみ。蜜のあわれ [Blu-ray]出版社/メーカー: オデッサ・エンタテインメント発売日…

【映画感想】『エクステ』(2007) / 栗山千明様を愛でる国産サスペンス・ホラー映画

新文芸坐のオールナイト《追悼・大杉漣 いつもそこにいた名バイプレイヤー》で映画『エクステ』(2007年、園子温監督)を鑑賞。主演は栗山千明。国産サスペンス・ホラー映画。エクステ [DVD]出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)発売日: 2018/06/13メデ…

【映画感想】『ポストマン・ブルース』(1997) / 勢いで話を収斂させた愛すべきおバカ映画

新文芸坐のオールナイト《追悼・大杉漣 いつもそこにいた名バイプレイヤー》で映画『ポストマン・ブルース』(1997年、監督・脚本:SABU)を鑑賞。主演は堤真一。ポストマン・ブルース [DVD]出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ発売日: 2004/02/26メデ…

【映画感想】『ソナチネ』(1993) / 大杉漣がキタノ映画に初出演した作品

新文芸坐のオールナイト《追悼・大杉漣 いつもそこにいた名バイプレイヤー》で映画『ソナチネ』(1993年、北野武監督)を鑑賞。後にキタノ映画の常連となる大杉漣が、初めて出演した北野武監督作品であり、俳優しての転機となった作品としても知られる。ソナチ…

大杉漣の追悼オールナイトに行ってきた

新文芸坐のオールナイト《追悼・大杉漣 いつもそこにいた名バイプレイヤー》に行ってきました。 上映作品は以下4本。 ソナチネ (1993年、北野武監督) ポストマン・ブルース (1997年、サブ(SABU)監督) エクステ (2007年、園子温監督) 蜜のあわれ (2016年、石…

【映画感想】『信長協奏曲』(2016) / テレビドラマの完結編だが予想以上によかった

Amazonプライム・ビデオで映画『信長協奏曲』(2016年、松山博昭監督)を鑑賞しました。「のぶながコンツェルト」と読みます。フジテレビ系で放送されたテレビドラマ『信長協奏曲』(2014年)の完結編。主演は小栗旬。石井あゆみのコミックの実写映像化ですが、…