退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

映画

【映画感想】『主戦場』(2019) / 慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画

新文芸坐で映画『主戦場』(2019年、監督:ミキ・デザキ)を鑑賞。今年春に公開されて話題になった日本の慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画。正直、慰安婦問題についてそれほど関心があるわけではないが、最近の日韓関係悪化のメカニズムには興味がある…

【映画感想】『パーフェクトブルー』(1997) / 今敏監督の出世作だが見る機会が少ないアニメ映画

先週、キネカ大森でアニメ映画『パーフェクトブルー』(1997年)を見てきた。本作は今敏監督の初監督作品。今敏監督の二本立てプログラムで、併映は『千年女優』(2002年)だった。パーフェクトブルー【通常版】 [Blu-ray]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテ…

【映画感想】『黒い画集 第二話 寒流』(1961) / 堕ちてゆく銀行マンを池部良が好演しているがひどい話だ

新文芸坐の《精緻と克明 鈴木英夫の手腕》という企画で映画『黒い画集 第二話 寒流』(1961年、監督:鈴木英夫)を鑑賞。松本清張のミステリーの映画化。東宝映画。白黒映画。第二話とあるのは、堀川弘通監督『黒い画集 あるサラリーマンの証言』(1960年)に続…

【映画感想】『越後つついし親不知』(1964) / 佐久間良子がなかなかいい

神保町シアターの《生誕90年記念 昭和の怪優 小沢昭一のすゝめ》という企画で、映画『越後つついし親不知』(1964年、監督:今井正)を鑑賞。原作は水上勉の短編小説、主演は佐久間良子。東映が制作した文芸作品。白黒映画。越後つついし親不知 [DVD]出版社/メ…

【映画感想】『薄桜記』(1959) / 大映映画の底力を見せつける市川雷蔵主演の時代劇

先日、山本耕史主演のBS時代劇「薄桜記」(2012年)を見て、そう言えば市川雷蔵主演の大映映画があったはずだと見直してみた。監督は 森一生、脚本は伊藤大輔という強力な布陣で、赤穂討ち入りを背景に、赤穂浪士・堀部安兵衛(勝新太郎)と旗本・丹下典膳(市…

【映画感想】『ザ・フォーリナー/復讐者』(2017) / 冷徹非情なジャッキー・チェンが新鮮

新文芸坐で映画『ザ・フォーリナー/復讐者』(2017年、監督:マーティン・キャンベル)を鑑賞。ロンドンを舞台にしたアクション・サスペンス映画。主演はジャッキー・チェン。ザ・フォーリナー/復讐者 [DVD]出版社/メーカー: 松竹発売日: 2019/11/06メディア:…

【映画感想】『スノー・ロワイヤル』(2019) / 雪の田舎街を舞台にしたタランティーノ風味のクライム・アクション映画

新文芸坐で映画『スノー・ロワイヤル』(2019年、監督:ハンス・ペテル・モランド)を鑑賞。ノルウェー映画『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』をハリウッドでリメイクした作品。主演はリーアム・ニーソン。スノー・ロワイヤル [Blu-ray]出版社/メーカー:…

【映画感想】『マジンガーZ / INFINITY』(2017) / 巨大ロボットアニメの原点「マジンガーZ」が21世紀に復活!

AbemaTVの永井豪特集で劇場版『マジンガーZ / INFINITY』(2017年、監督:志水淳児)を鑑賞。日本アニメの金字塔である巨大ロボットアニメーションの原点とも言える「マジンガーZ」が21世紀に復活して話題になった劇場アニメーション作品。制作は東映アニメー…

【映画感想】『未知との遭遇』(1977=2002) / スティーブン・スピルバーグ監督による映画史上に残る傑作

新文芸坐の《魅惑のシネマ・クラシックス Vol.33》という企画で、映画『未知との遭遇』(1977年、監督・脚本:スティーブン・スピルバーグ)を鑑賞。いろいろ版がなか今回みたのは〈ファイナル・カット版〉。「未知との遭遇」という邦題を考えた人はエライとあ…

【映画感想】『バンデットQ』(1981) / テリー・ギリアム監督のファンタジー映画

新文芸坐の《魅惑のシネマ・クラシックス Vol.33》という企画で、映画『バンデットQ』(1981年)を鑑賞。鬼才テリー・ギリアム監督の初期に手掛けたファンタジー映画。邦題の「Q」は配給会社が勝手に付けてもので意味がなく、原題はTime Banditsという。bandit…

【映画感想】『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017) / ブラック企業からの逃避劇だがこれでいいのか?

DVDで映画『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017年、監督: 成島出)を鑑賞。原作は北川恵海の同名小説、主演は福士蒼汰。ちょっと今から仕事やめてくる 通常版 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/12/08メディア: DVDこの商品を含むブ…

【映画感想】『十階のモスキート』(1983) / 破滅していく現役警察官を描いた内田裕也主演の傑作

神保町シアターの《にっぽんのアツい男たち2 ~無鉄砲野郎の美学》で映画『十階のモスキート』(1983年)を鑑賞。崔洋一監督の映画デビュー作。主演は内田裕也。NIKKATSU COLLECTION 十階のモスキート [DVD]出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)発売日: 2009/07/…

【映画感想】『座頭市地獄旅』(1965) / 座頭市 vs 浪人を描くシリーズ第12作

新文芸坐の《座頭市 令和に甦る盲目の侠客》で映画『座頭市地獄旅』(1965年)を鑑賞。勝新太郎の代表作、座頭市シリーズの第12作。監督は当日併映の第1作と同じ三隅研次。座頭市地獄旅 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/03/24メディア:…

【映画感想】『座頭市物語』(1962) / 勝新太郎生涯の当たり役・座頭市の記念すべき第1作

新文芸坐の《座頭市 令和に甦る盲目の侠客》で映画『座頭市物語』(1962年、監督:三隅研次)を鑑賞。白黒映画。主演は勝新太郎。座頭市物語 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/03/24メディア: DVDこの商品を含むブログを見る以後26本も…

【悲報】新文芸坐、料金値上げ

最近、消費増税が控えているせいか、いろいろなモノが値上がりしていますが、池袋にある名画座「新文芸坐」でも料金改定が発表されました。 料金改定のお知らせ | 新文芸坐 先日、9月から料金改定しますというお知らせが掲示されましたが、具体的な料金は発…

【映画感想】『竜馬を斬った男』(1987) / 萩原健一の役への思い入れが伝わる傑作

先月、萩原健一の追悼番組としてBSで放送された映画『竜馬を斬った男』(1987年、監督:山下耕作)を録画で鑑賞する。早乙女貢の短編小説の映画化作品。竜馬を斬った男 (集英社文庫)作者: 早乙女貢出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/09/18メディア: 文庫こ…

【映画感想】『原子力戦争 Lost Love』(1978) / フクイチの原発事故を経験したあとに見て何を思うか

神保町シアターの《にっぽんのアツい男たち2 ~無鉄砲野郎の美学》で映画『原子力戦争 Lost Love』(1978年、監督:黒木和雄)を鑑賞。田原総一朗のドキュメント・ノベルを原作にして映画化された社会派サスペンス。原子力戦争 [DVD]出版社/メーカー: キング…

【映画感想】『疾風ロンド』(2016) / ミステリーなのか、それともコメディなのか

ジャケットに惹かれて、DVDで映画『疾風ロンド』(2016年、監督:吉田照幸)を鑑賞する。原作は東野圭吾の同名小説、主演は阿部寛。疾風ロンド [DVD]出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)発売日: 2017/06/28メディア: DVDこの商品を含むブログ (3件) を…

【映画感想】『明日にかける橋 1989年の想い出』(2018) / 日本版「バック・トゥ・ザ・フューチャー」というキャッチコピーだが、ちょっとちがう

DVDで映画『明日にかける橋 1989年の想い出』(2018年、監督・脚本:太田隆文)を鑑賞。まったくノーマークの映画だったが、日本版「バック・トゥ・ザ・フューチャー」というフレーズに惹かれて手に取る。主演は鈴木杏。明日にかける橋 1989年の想い出 [DVD]…

【映画感想】『青春の蹉跌』(1974) / 70年代後半の閉塞感を切り取った奇跡の映画。さよならショーケン

国立映画アーカイブの《逝ける映画人を偲んで2017-2018》という恒例の追悼企画で、映画『青春の蹉跌』(1974年、監督:神代辰巳)を鑑賞する。先日の新文芸坐で行われた萩原健一追悼企画では上映されなかったので足を運んでみた。原作は石川達三の同名小説。《…

【映画感想】『ちいさな独裁者』(2018) / ドイツ軍の脱走兵が実際に引き起こした珍事件

新文芸坐の《映画を通して歴史や社会を考える(3) 権力を手にした男たち》という企画で映画『ちいさな独裁者』(2018年、脚本・監督:ロベルト・シュヴェンケ)を鑑賞。併映の『バイス』が目当てだったが、この映画も予告編を見て気になっていた作品だった。ド…

【映画感想】『バイス』(2018) / ディック・チェイニーの伝記映画

新文芸坐の《映画を通して歴史や社会を考える(3) 権力を手にした男たち》という企画で映画『バイス』(2018年、脚本・監督:アダム・マッケイ)を鑑賞。ジョージ・W・ブッシュの下で副大統領を務め、史上最強の権力を手にした副大統領と言われたディック・チェ…

【映画感想】『激動の昭和史 軍閥』(1970) / 小林桂樹が演じる東條英機

少し前になるが、新文芸坐の《映画を通して歴史や社会を考える(1) あの戦争を忘れない》という企画で映画『激動の昭和史 軍閥』(1970年、監督:堀川弘通)を見てきた。「東宝8.15シリーズ」の第4作。激動の昭和史 軍閥 [東宝DVD名作セレクション]出版社/メー…

【映画感想】『激動の昭和史 沖縄決戦』(1971) / 岡本喜八監督が描いた沖縄戦

少し前になるが、新文芸坐の《映画を通して歴史や社会を考える(1) あの戦争を忘れない》という企画で映画『激動の昭和史 沖縄決戦』(1971年、監督:岡本喜八)を見てきた。好きな映画のひとつ。何年かに一度みたくなる映画である。激動の昭和史 沖縄決戦 Blu…

【映画感想】『旅のおわり世界のはじまり』(2019) / 前田敦子x黒沢清監督の不思議な映画

少し前に映画『旅のおわり世界のはじまり』(2019年、脚本・監督:黒沢清)を見てきました。上映規模が小さいせいか、いつものシネコンでは上映がなかったので、出先にあったミニシアターで鑑賞。ヒットさせなければという重圧も少ないのだろうか、いい意味で…

【映画感想】『日本の黒幕(フィクサー)』(1979) / 田村正和がノリノリである

新文芸坐の《洒落たタッチと円熟の演出【追悼】職人監督(プロフェッショナル)降旗康男》という企画で映画『日本の黒幕』(1979年)を鑑賞。「黒幕」は「フィクサー」と読ませる。脚本は高田宏治。日本の黒幕 [DVD]出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D…

【映画感想】『仕掛人梅安』(1981) / 萬屋錦之介の梅安

新文芸坐の《洒落たタッチと円熟の演出【追悼】職人監督(プロフェッショナル)降旗康男》という企画で映画『仕掛人梅安』(1981年)を鑑賞。原作は池波正太郎による時代小説『仕掛人・藤枝梅安仕掛人・藤枝梅安』で、主演は萬屋錦之介。東映映画。仕掛人梅安…

【映画感想】『ハンターキラー 潜航せよ』(2018) / 一粒で二度美味しい戦争アクション映画

新文芸坐で映画『ハンターキラー 潜航せよ』(2018年、監督:ドノヴァン・マーシュ)を鑑賞。主演はジェラルド・バトラー。ハンターキラー 潜航せよ [Blu-ray]出版社/メーカー: ギャガ発売日: 2019/08/21メディア: Blu-rayこの商品を含むブログを見るロシア近…

【映画感想】『新聞記者』(2019) / 国産の社会派サスペンスだけど……

ふだんほとんど利用しないイオンシネマで映画『新聞記者』(2019年、監督:藤井道人)を観てきた。封切り時に見るつもりのない映画だったが、思いがけず空き時間ができたので鑑賞。館内は意外に混んでいてスマッシュヒットだという噂は本当のようだ。主演はシ…

【映画感想】『眠狂四郎 多情剣 』(1963) / 市川雷蔵版眠狂四郎シリーズ第7作

映画『眠狂四郎多情剣 』(1966年、監督:井上昭)を鑑賞。大映映画による市川雷蔵主演の眠狂四郎シリース第7作。原作は柴田錬三郎。眠狂四郎 多情剣 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/03/24メディア: DVDこの商品を含むブログを見る将…