退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

映画

【映画感想】『修羅』(1971) / 松本俊夫監督が描いた裏・忠臣蔵。大傑作

早稲田松竹の《早稲田松竹クラシックスvol.159 寺山修司×松本俊夫》で映画『修羅』(1971年、脚本・監督:松本俊夫)を鑑賞。鶴屋南北の歌舞伎狂言「盟三五大切(かみかけて さんご たいせつ)」を原作にして、忠臣蔵の裏を描く。白黒映画。修羅 HDニューマス…

【映画感想】『薔薇の葬列』(1969) / 松本俊夫監督の劇場用長編第1作

早稲田松竹の《早稲田松竹クラシックスvol.159 寺山修司×松本俊夫》で映画『薔薇の葬列』(1969年、脚本・監督:松本俊夫)を鑑賞。松本俊夫監督の劇場用長編第1作であり、ピーター(池畑慎之介)の映画デビュー作でもある。薔薇の葬列 HDニューマスター版 [Bl…

【映画感想】『アイリッシュマン』(2019) / スコセッシ監督によるマフィア伝記映画。ジジイの映画

新文芸坐で映画『アイリッシュマン』(2019年、監督:マーティン・スコセッシ)を鑑賞。アイルランド系アメリカ人でマフィアに関わり、数奇な人生を歩んだフランク・シーランの伝記映画。老人ホームに入った主人公の回想する形式でストーリーが進行する。主演…

【映画感想】『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016) / 韓国産ゾンビ映画の話題作

AbemaTVで配信されていた映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年、監督:ヨン・サンホ)を鑑賞。公開時から話題になりメディアにも取り上げられていたが、私はゾンビ映画が苦手なので食わず嫌いのまま今回が初見。「新感染」という邦題がなかなか冴…

「年忘れ! 新幹線まつり」 @新文芸坐

新文芸坐の《年忘れ! 新幹線まつり》という企画で、新幹線を題材した古い日本映画を2本見てきました。ど定番の二本立て。この2本は、どちらも当時パニック映画がブームだった1975年に公開されています。 動脈列島(1975年、監督:増村保造) 新幹線大爆破…

【映画感想】『香港パラダイス』(1990) / 斉藤由貴主演のスラップスティック・コメディ映画のはずが……

神保町シアターの《年末特別企画 私をバブルに連れてってII バブリー映画特集》で映画『香港パラダイス』(1990、監督:金子修介)を鑑賞。主演は斉藤由貴。ちょっとレアな作品。香港パラダイス [VHS]発売日: 1991/05/01メディア: VHS新米ツアーコンダクター(…

【悲報】映画雑誌「映画秘宝」休刊へ

宝島社が、子会社の洋泉社を来年2月1日に吸収合併することを発表した。洋泉社は解散する。これに伴い洋泉社の発行する映画雑誌「映画秘宝」は休刊となる。「映画秘宝」休刊へ 発行の洋泉社、宝島社と合併で解散 https://t.co/mFmhzLWMPf— 朝日新聞(asahi shi…

【映画感想】『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019) / 『ターミネーター2』の正統な続編

近くのシネコンで『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019年、監督:ティム・ミラー)を鑑賞。もうすぐ上映終了とのことで慌てて見てきた。本作は「ターミネーター」シリーズの第6作にあたるが、本作はジェームズ・キャメロンが製作に復帰して、『ターミネ…

【映画感想】『あした晴れるか』(1960) / 芦川いづみのコメディエンヌぶりを愛でる青春ラブコメ映画

新文芸座の《「芦川いづみ 愁いを含んで、ほのかに甘く」出版記念 芦川いづみ映画祭》で映画『あした晴れるか』(1960年、監督:中平康)を鑑賞。主演は石原裕次郎。中平康作品なので期待大。あした晴れるか [DVD]出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)発売日: 201…

【映画感想】『堂堂たる人生』(1961) / 芦川いづみのツンデレぶりを愛でる青春映画

新文芸座の《「芦川いづみ 愁いを含んで、ほのかに甘く」出版記念 芦川いづみ映画祭》で映画『堂堂たる人生』(1961年、監督:牛原陽一)を鑑賞。主演は石原裕次郎。倒産寸前の老舗玩具会社に務めるサラリーマン周平(石原裕次郎)は、新製品の自動車の玩具を…

【映画感想】『男はつらいよ 寅次郎夢枕』(1972) / シリーズ第10作・マドンナを振る寅さん

DVDを借りて映画『男はつらいよ 寅次郎夢枕』(1972年、監督:山田洋次)を鑑賞。「男はつらいよ」シリーズの10作目。マドンナは今年亡くなった八千草薫。追悼を兼ねて見直してみた。男はつらいよ 寅次郎夢枕〈シリーズ第10作〉 4Kデジタル修復版 [Blu-ray]出…

【映画感想】『眠狂四郎勝負』(1964) / 市川雷蔵版「眠狂四郎」シリーズ第2作。シリーズ屈指の名作

市川版「眠狂四郎」シリーズ第2作『眠狂四郎勝負』(1964年、監督:三隅研次)を鑑賞。イマイチ焦点の定まらなかった第1作だったが、それを見事に挽回したシリーズ第2作。市川雷蔵の魅力を引き出しつつ、時代劇のエンターテイメント性を盛り込んだシリーズ屈指…

【映画感想】『骨までしゃぶる』(1966) / 加藤泰監督が明治時代の遊郭の裏表を描く名作

新文芸坐の《映画監督・加藤泰 情念の横溢》で映画『骨までしゃぶる』(1966年)を鑑賞。主演は加藤泰組の常連・桜町弘子。夏八木勲の映画デビュー作でもある。白黒映画。明治30年代の洲崎新地。極貧のため郭に売られた貧農の娘・お絹(桜町弘子)は、着物や部…

【映画感想】『明治侠客伝 三代目襲名』(1965) / 加藤泰監督による任侠映画の傑作

新文芸坐の《映画監督・加藤泰 情念の横溢》で映画『明治侠客伝 三代目襲名』(1965年)を鑑賞。東映の時代劇路線が行き詰まり、任侠映画路線に転換したころの作品。主演は鶴田浩二。明治侠客伝 三代目襲名 [DVD]出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)発…

【映画感想】『ジョーカー』(2019) / バットマンの悪役ジョーカーの誕生物語

近所のシネコンで映画『ジョーカー』(2019年、監督:トッド・フィリップス)を鑑賞。DCコミック「バットマン」の悪役ジョーカーの誕生の経緯を描く。主演はホアキン・フェニックス。ゴッサムシティで老母を介護しながらひっそり暮らしていたアーサー(ホアキ…

「劇場版 はいからさんが通る」前編・後編を一気にみる

大和和紀の画業50周年の一環として二部作で制作された、アニメ「劇場版 はいからさんが通る」を見ました。それぞれのタイトルは以下のとおり。 劇場版 はいからさんが通る 前編 〜紅緒、花の17歳〜(2017年、監督:古橋一浩) 劇場版 はいからさんが通る 後…

【映画感想】『太平洋奇跡の作戦 キスカ』(1965) / キスカ島撤退作戦を題材にした東宝戦争映画

DVDで映画『太平洋奇跡の作戦 キスカ』(1965年、監督:丸山誠治)を鑑賞。主演は三船敏郎。白黒映画。太平洋奇跡の作戦 キスカ [東宝DVD名作セレクション]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2015/05/20メディア: DVDこの商品を含むブログを見る1943年に日本海軍に…

【映画感想】『貸間あり』(1959) / 大阪下町を舞台にしたスラップスティック

新文芸坐の《サヨナラだけが人生だ 川島雄三の世界》で、映画『貸間あり』(1959年)を鑑賞。原作は井伏鱒二の小説だが大胆に脚色されている。白黒映画。貸間あり [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2005/11/25メディア: DVD クリック: 11回この商品を含むブ…

【映画感想】『人も歩けば』(1960) / フランキー堺がドラム叩いてます

新文芸坐の《サヨナラだけが人生だ 川島雄三の世界》で、映画『人も歩けば』(1960年)を鑑賞。白黒映画。ジャズドラマーの砂川桂馬(フランキー堺)は、好きな将棋が縁で銀座裏路地の質屋に婿養子に入るが、義父はあっけなくポックリ。質屋経営は上手くいかず…

【映画感想】『居眠り磐音』(2019) / 幕の内弁当のような時代劇映画

新文芸坐で映画『居眠り磐音』(2019年、監督:本木克英)を鑑賞する。佐伯泰英による時代小説シリーズの映画化。主演は松坂桃李。併映は『武蔵 -むさし-』で時代劇二本立てだったが、併映作が目当てだったので、こちらはほとんど予習なしで見た。居眠り磐音 …

【映画感想】『昭和刑事物語 俺にまかせろ』(1958) / 親子刑事モノかと思ったがガッカリ

新文芸坐の《尾けろ!張り込め!推理しろ! 昭和の刑事<デカ>が見た風景》という企画で映画『闇を裂く一発』(1958年、監督:日高繁明)を鑑賞。昭和のプログラムピクチャーから刑事モノをチョイスした企画。東宝映画。事務所荒らしの男が殺害されるが、容疑…

【映画感想】『闇を裂く一発』(1968) / 一発必中のガンアクション

新文芸坐の《尾けろ!張り込め!推理しろ! 昭和の刑事<デカ>が見た風景》という企画で映画『闇を裂く一発』(1968年、監督:村野鐵太郎)を鑑賞。昭和のプログラムピクチャーから刑事モノをチョイスした企画。大映映画。メキシコ五輪の強化選手になっている…

【映画感想】『未来のミライ』(2018) / 細田守監督の最新作だけど……。

まったく予習しないでアニメ映画『未来のミライ』(2018年)を見た。大好きな『サマーウォーズ』の細田守監督の最新作。タイトルからミライという人物が主人公かと思ったがハズレ。「未来のミライ」スタンダード・エディション [Blu-ray]出版社/メーカー: バッ…

【映画感想】『ビリーブ 未来への大逆転』(2018) / 若き日のルース・ベイダー・ギンズバーグを描いた伝記映画

新文芸坐で映画『ビリーブ 未来への大逆転』(2018年、監督:ミミ・レダー)を鑑賞。アメリカ合衆国最高裁判所の女性判事であるルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg, 1933-)が、弁護士時代に史上初の男女平等裁判に挑んだ実話を基にした伝記映…

【映画感想】『RBG 最強の85才』(2018) / ルース・ベイダー・ギンズバーグの人生を綴るドキュメンタリー映画

新文芸坐で映画『RBG 最強の85才』を鑑賞。アメリカ合衆国最高裁判所の女性判事であるルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg, 1933-)の人生を綴るドキュメンタリー映画。タイトルのRBGは名前の頭文字を取ったもの。併映は伝記映画『ビリーブ …

【映画感想】『非行少女』(1963) / 和泉雅子の代表作は拾い物

神保町シアターの《日活戦後製作再開65周年記念 スクリーンの青春 日活女優図鑑》という企画で映画『非行少女』(1963年、監督:浦山桐郎)を鑑賞する。白黒映画。ヒロインは和泉雅子。非行少女 [DVD]出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)発売日: 2013/06/04メデ…

【映画感想】『主戦場』(2019) / 慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画

新文芸坐で映画『主戦場』(2019年、監督:ミキ・デザキ)を鑑賞。今年春に公開されて話題になった日本の慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画。正直、慰安婦問題についてそれほど関心があるわけではないが、最近の日韓関係悪化のメカニズムには興味がある…

【映画感想】『パーフェクトブルー』(1997) / 今敏監督の出世作だが見る機会が少ないアニメ映画

先週、キネカ大森でアニメ映画『パーフェクトブルー』(1997年)を見てきた。本作は今敏監督の初監督作品。今敏監督の二本立てプログラムで、併映は『千年女優』(2002年)だった。パーフェクトブルー【通常版】 [Blu-ray]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテ…

【映画感想】『黒い画集 第二話 寒流』(1961) / 堕ちてゆく銀行マンを池部良が好演しているがひどい話だ

新文芸坐の《精緻と克明 鈴木英夫の手腕》という企画で映画『黒い画集 第二話 寒流』(1961年、監督:鈴木英夫)を鑑賞。松本清張のミステリーの映画化。東宝映画。白黒映画。第二話とあるのは、堀川弘通監督『黒い画集 あるサラリーマンの証言』(1960年)に続…

【映画感想】『越後つついし親不知』(1964) / 佐久間良子がなかなかいい

神保町シアターの《生誕90年記念 昭和の怪優 小沢昭一のすゝめ》という企画で、映画『越後つついし親不知』(1964年、監督:今井正)を鑑賞。原作は水上勉の短編小説、主演は佐久間良子。東映が制作した文芸作品。白黒映画。越後つついし親不知 [DVD]出版社/メ…